人口と消費の問題についての現況
- 地球人口は、毎日25万人以上(毎年9千万人以上)増加している。
- 地球人口の増加率は、農業生産の増加率を上回っている。
- 人口増加は「南」の国々で著しい。多くの開発途上国では、30年で倍増している。
- 1950年以降、都市人口は3倍に増え、20億人--地球上の人口の41%以上--になった。
- 開発途上国の都市人口は、2025年までに40億人に達すると予想される。
- 人口百万人以上の都市(現在250都市)では、1日あたり約625,000トンの水、
約2,000トンの食糧、約9,500トンの燃料を消費し、同時に約500,000トンの
廃水、約2,000トンの廃棄物、約950トンの大気汚染物質を発生してい
る。
- 人口増加は、すでにひっ迫している水供給をさらに圧迫するであろう。
多くの開発途上国が、乾燥ないし半乾燥の熱帯地帯に位置している。
- 先進国は、地球全体のエネルギー利用の約75%、商業的燃料の約79%、
木製品の約85%、鉄鋼製品の約72%を消費している。
- 多くの開発途上国が、先進国の消費レベルおよび廃棄物発生レベルに追いつこうと
している。双方がもっと持続可能な生産・消費の様式を採用しないと、
やがて地球の維持容量を超えてしまうであろう。
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