TOPページへ

(2)段階に基づく活動
 環境学習へのとりくみは、個人個人によりどこからスタートしてもかまわないものです。例えば、昔からの伝統的な生活様式を続けてきた方は、既に無駄が少ない生活を送っているかもしれませんし、今更、生物の循環や森林管理について学ぶ必要はないかもしれません(そういう方に講師になってもらうとよいでしょう)。また、今まで、自然観察会や清掃活動ばかりをやってきたけれど、一歩進んで地球環境では、今、自分たちが観ている動植物がどうなっているのか、またゴミ問題は日本ではどこまで深刻なのかを考える機会を設けてもよいかもしれません。森で遊び続けることが、環境への一番の気づきと考える方は、それをずっと続けていかれてもよいかもしれません。肝心なのは、「自分で何が必要かを考え、行動すること」です。 多くのことを知り、でも、今の生活を変えることも維持することもどちらもその人の判断です。ただ、自分が今、どういう位置に立っているかを理解することが環境学習であり、環境教育です。

 次に具体的にどのような活動がこの4つの「気づき」「理解」「評価」「行動」にあたるのかについて例をあげます。

活動の表

 以上のように、大別はできますが、厳密にはどの活動がどの段階であるかを断定することはできません。
 もしかすると、同じ活動をしていても、とてもよく理解して主体的判断に基づいて行動している人もいれば、全くそうでない人もいる可能性があるのです。


  TOPページへ