前へ戻る 次へ進む TOPページへ

2)気づきから行動へ
 人間は次のように気づきから行動へのプロセスをふみます。

気づき 環境=自分の身の周りの問題に気づくそれぞれの要素のつながりに気づく
理解 環境=自分の周りで起きていることを認識する。身についた知識(知恵)となる。
評価 気づいたこと理解したことについて自分なりに評価し、価値観を明確にする。問題についてどのように行動すればよいかを自ら考える
行動 気づき、理解し、考えたことを実行に移す。

この段階に応じた活動について例をあげます。


(1)気づき→理解→評価→行動

[1]気づき
 「気づく」ということは、今まで目を向けていなかったことに目を向けることです。つまり、何かに「気持ちを向ける」ための活動です。
 例えば、自然観察会でさまざまな動物や植物に気づくこと、清掃活動に参加して、たくさんのゴミが捨てられていることに気づくことなどです。昔から、大きな「気づき」を「目からウロコが落ちる」と比喩しています。

[2]理解
 「理解」するということは「気づき」から一歩進み、身の回りで起きていることについて認識することです。
 例えば、たくさん消費することで、世界の資源が少なくなることを理解する。便利な生活が、地球温暖化を引き起こすことを理解する。

情報
(断片)
知識
(体系化)
知恵
(身につく、腑に落ちる)

[3]評価
 「評価」するということは、知り得た情報や理解したことについて、主体的に考え、どうすればよいか、またはどうもしないかを判断することです。
 例えば、消費が資源の減少につながると気づいたとき、無駄をなくそうと判断する。または、資源の減少にはかまわず消費し続けることを判断する。

[4]行動
 「行動」するということは、考えたことを実際に行動に移すということです。
 例えば、車が環境に負荷を与えるということを理解したら、自分が車を利用することを控える。市の環境に関する条例に問題があると感じたら、条例の作成に参加する。動物の生息地が少ないと感じたら、ビオトープづくりを実践する。環境学習の機会が少ないと感じたら、自分が環境学習を実践する。


前へ戻る 次へ進む TOPページへ