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(3)体験学習とは
 体験学習とは、学習する人の体験に基づく学習の手法です。実は、私たちの日常生活の中でも、意識しないで行われています。それを教育の手法として構造化、明確化したものがここでいう「体験学習」です。
 体験学習とは「自分で試みる場」を意味し、主体は自分であることを象徴的に表します。

聞くことは、忘れること
見て聞くことは、記憶すること
試みることは、理解すること

 体験学習は、次のように「体験」→「仮説化」の課程を経て学習が進み、次の体験学習へと移行していく螺旋状の構造となっています。体験学習の循環のプロセスは、まず、何らかの体験をする(体験)ことから始まります。次いでその体験に何が起こったか、出来事や、体験のプロセス(過程)を分かち合い(指摘)します。さらに、なぜそのようになったのか、体験の原因や、原因を構成する状況などを明らかにし(分析)、最後に、体験そのものや、体験を分析する際えられた事柄などを確認し、次にはどうするか仮説を立てる(仮説化)という、体験を経験へと導くステップとなります。

体験学習の過程図


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