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4)行政の事例

(1)武生市環境学習講座
 平成11年2月17日、武生市は福井県内市町村としては初めて環境基本計画を作成しました。この中で特筆すべきことは環境基本計画の作成に市民参加を積極的に取り入れたことでした。
 この環境基本計画の作成と平行し、平成10年度より「エコシティ連続講座」「環境教育リーダー養成講座」を実施しています。
 「環境教育リーダー養成講座」は、環境教育のリーダー養成を目的としており、第1回リーダー養成講座の卒業生は、「たけふ自然塾」をつくり、武生市内でのビオトープづくりなどを実践しています。今後、リーダー養成講座の卒業生が「エコシティ連続講座」などを担当するなど、活動の広がりが期待されています。

[1]エコシティ連続講座
 「エコシティ連続講座」は、環境問題やまちづくりに関心をもつ人々が、講座を通して、出会い・話し合い・共に学習し考えることにより、「エコシティ」を実現してゆく意志と行動力を持つ人の輪をひろげることを目的とした講座です。講座は7回連続で行われますが、連続でも興味のある分野のみでも受講することができます。講師は地域づくりのコーディネーターや大学教授など幅広い人材が担当しています。

定員:連続受講50人 単位受講10人
対象:環境問題に関心があり、地域全体のまちづくりを考える人。
受講料:連続受講3,000円 単位受講1,000円/1回(平成11年度)
担当:武生市環境部循環社会推進課

エコシティ連続講座
第1回 地球温暖化を防ぐために
(地球環境に調和した社会、生活、産業活動のあり方をさぐる)
地球温暖化など地球規模の根幹にあるエネルギー、資源の多消費社会を見直し、環境に調和した社会、生活、産業活動を築いていくためには、何をどのように変えるべきなのかを考えます。
第2回 グリーンコンシューマーになろう 
(生活の入口からライフスタイルを変えるために)
決して我慢ではなく、本質的に豊かな生活へ楽しく切り替えながら、ライフスタイルを効果的に変え、そして企業の環境への取組みもすすめる行動がグリーンコンシュマーです!
第3回 このままだと、20年後のごみは
(破局を避けて、光明を見出すためのシナリオ)
ダイオキシンなどの化学物質汚染、大量に発生し続ける廃棄物と処分地の不足など、このままでは「ごみ破局」が訪れても不思議ではありません。破局に変わる循環構造、汚染回避のシナリオを考えます。
第4回 私たちの経済活動と環境問題
(経済社会システムを変革するために)
環境と経済は対立するというシナリオをいかに描きかえるのか。そして持続可能な発展を可能にするためには、私たちの経済社会システムをどのように変えていくのか。具体事例を紹介しながら考えてゆきます。
第5回 ダイオキシン・ゴミ問題を考える
(ダイオキシンを出さない社会を目指して)
ダイオキシン類の安全基準となる「耐容1日摂取量」が決まりました。化学物質による環境汚染が大きな社会問題となっているなか、『ダイオキシン類の発生源となるゴミ問題』をみなさんと一緒に考えてゆきます。
第6回 学校、地域、家庭へと環境教育の輪を広げよう
(環境教育副読本を活用しよう)
武生市では、小・中学校の生徒を対象に先生方の手で環境教育副読本を作成しています。これは、身近な環境とふれあい、調べ、学び、考えることで豊かな感受性と見識を養うために総合的学習において利用することを念頭においていますが、さらに、地域、家庭においてどのように活用していくかを考えます。また、編集作業に携われた先生方を交えての対談も行います。
第7回 文化的環境資源を生かしたまちづくり
(武生の持つ環境資源と、住みたくなるまちづくり)
利便性、経済性を優先したまちづくりから、自然や歴史・文化を生かしたまちづくりへと人々の関心が高まっています。武生のまちの歴史や風土にはぐくまれた歴史的建造物を市民とともに調べ、まちづくりにどう生かしていくか考えてゆきます。


[2]環境教育リーダー養成講座
 環境教育リーダー養成講座は、市民が「環境教育〜地球とともに生きていくための新しい教育」の担い手として、具体的な環境教育活動を始めたり、インストラクターやリーダーとして参画するのに必要な考え方と技術を身につけていくことをねらいとしています。
 講座では、人間関係づくり、ライフスタイル、まちづくりと市民参加、地球規模で起こっていることなどについて、体験(ワークショップ形式)を通じて学びます。また、全5回シリーズのプロセスを通じて、受講者同士のグループ形成をはかるとともに、プログラム企画にも取り組みます。講師は地域づくりや環境教育の専門家が担当していす。

定員:25名
受講料:5,000円(平成11年度)
担当:武生市環境部循環社会推進課

第1回 「自然を感じる・わかちあう」
第1回目は受講者同士が自然とふれあいながら、自然の中の美しいもの、不思議なものを感じ取る感性をみなさんで磨きあいながら、自然との豊かな関係づくりの進め方について学びます。
第2回 「まなびあうグループづくり」
環境教育を地域や学校、職場やグループで取り組む際に必要となる「まなびあい」の関係づくりの手法と考え方を実際に体験を通じて学びます。
第3回 「買い物から考えるライフスタイル」
毎日何気なくしている買い物を「環境」と「健康」という視点から考えなおしてみましょう。環境にいい商品を選ぶことは、社会をエコロジカルに変える確かな活動です。「買い物ゲーム」をしながら、楽しく奥の深い「グリーン・コンシュマー(緑の消費者)」への第一歩を踏み出しましょう。
第4回 「タウン・ウォッチング〜まちをあるく」
感性を研ぎ澄ませて、武生のまちを探検しましょう。目で見るだけではなく、「こころ」で見てみたら、武生の新しい姿が発見できるかもしれません。「タウン・ウォッチング」のプログラムを体験しながら「都市と環境教育」の接点をみなさんと一緒にみつけたいと思います。
第5回 「環境教育の企画をつくる」
最終回はこれまで4回の研修の体験を活かして、環境教育のプログラムを企画してみます。いったい何ができるのかは、みなさん次第です。

問合せ先:武生市環境部循環社会推進課
〒915-8530 住所不要
TEL 0778-22-3003
FAX 0778-22-7989


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