3)団体活動の事例
(1)丹南地域環境研究会
丹南地域環境研究会は、福井工業高等専門学校の先生と卒業生を核に昭和63年に設立され、以来10年にわたり、地域の快適な環境づくりに関する学習・調査・研究・提言などの活動を実施しています。
研究会では、水分科会をはじめ4つの分科会を設け、様々な角度から快適環境づくりについて研究を重ね、今ではその活動範囲を広げ、行政の政策提言やビオトープづくりの実践などを行っています。
会員は市の環境基本計画の策定や行政や他団体が実施する各種の環境学習講座(武生市環境リーダー講座/エコシティ連続講座/田倉川インタープリターズキャンプ)などにも積極的に参加し、その成果を会報や年報で発表しています。
会の目的:
<うるおい>や<やすらぎ>のある快適な生活空間を創造するため、地域の特性や環境を構成する諸要素を活かし、人・地球にやさしく生物と共生可能な快適環境づくりについて、調査・研究活動を推進し、地域の知恵と情熱を持って<ふるさと創生>に寄与する。
主な研究地域:
丹南地域(武生市、鯖江市、今立町、池田町、南条町、今庄町、河野村、朝日町、宮崎村、越前町、織田町)
分科会:
水分科会、住分科会、緑・オープンスペース分科会、防災分科会
主な活動実績:
1.水環境問題への取組み
「武生の町用水」の現状、農業用水の歴史としての「ため池散策」などのテーマで地域と水との関わりを調査。
2.地下水汚染
武生市、鯖江市の日野川各西部において採水した水を分析し、地下水汚染の現状を明確にする。
3.河川環境マップの製作
魚類・野鳥・植物・昆虫・歴史文化の各班に分かれ、日野川流域の調査を四季を通じて年4回実施する。調査結果をもとにポケットサイズのエコマップを1万部作成する。
4.名水を科学する
丹南一円の湧水の水質分析を実施する。
5.八幡のフケ保存活動
日野川旧河道の跡である「八幡のフケ」(湧水池)をビオトープとして残す。
フケの生物相の調査を実施したところ、メダカ他20数種類の水生生物を確認。
6.村国山ビオトープづくり
「たけふ市民の森ワークショップ」とともに、村国山スキー場跡地に、ワークショップ方式でビオトープづくりを実践する。
丹南地域環境研究会
〒916-0064 鯖江市下司町
福井高専 環境都市工学科内
TEL 0778-62-8299
FAX 0778-62-3416