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(2)環境教育団体の設立
 1987年、第1回清里(環境教育)フォーラムが開催されました。これは、日本国内で環境教育を実践している人々が一同に介し、日本の環境教育について研究・交流する場です。この頃はまだ「環境教育」という言葉も耳慣れず、むしろその定義について何度も議論がなされてきました。この流れを受けて、1990年には日本環境教育学会が創立され、1997年には、日本環境教育フォーラムが社団法人として環境庁から認可されました。日本環境教育フォーラムでは、環境教育公開講座やシンポジウムの開催など普及活動をはじめ、自然の中で指導者とともに自然体験型の環境教育を展開する場としての「自然学校」の設立に力を入れたり、1999年からはプロの指導者養成をスタートさせています。
 また、日本環境教育学会では、これまで行われてきた環境教育の研究・教育実践をふまえ、環境教育とは何かを体系的に理論づけ、さらに環境教育がその目標の実現に向けて何を目指すべきなのかを明らかにしようとしています。


環境教育の国内的流れ

1951年 日本自然保護協会発足
1957年 日本自然保護協会「自然保護教育に関する陳情書」提出
1964年 東京都小・中学校公害対策研究会発足
1967年 全国小・中学校公害対策研究会発足
1970年 日本生物教育学会「自然保護教育に関する要望書」提出
1971年 都道府県教育委員会「公害教育の手引書」など作成
1974年 国際環境教育シンポジウム開催文部省特定研究「科学教育」において「環境教育カリキュラムの基礎的研究」始まる
1975年 全国小・中学校公害対策研究会が環境教育研究会に名称変更
1978年 日本自然保護協会「自然観察指導員」養成開始
1984年 文部省「自然教室」開始
1986年 環境庁「環境教育懇談会」設置
1987年 第1回清里フォーラム発足教育課程審議会答申「生活科」設置
1990年 日本環境教育学会発足
1991年 文部省「環境教育専門官」設置
1992年 文部省「環境教育指導資料」作成
1993年 「環境基本法」成立
1994年 建設省「環境政策大綱」策定
1996年 中央教育審議会第一次答申「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」「環境ふれあい公園」整備開始
1997年 「社団法人日本環境教育フォーラム」発足
1998年 中央環境審議会企画政策部環境教育小委員会「持続可能な経済社会構築を目指した環境教育・環境学習の推進方策について(中間とりまとめ)」環境庁「ふれあい自然塾」整備開始


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