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2)水質の現状
 川・湖・海の水質を保全するため、水域ごとに利水状況を考慮して、有機物による汚濁の程度を示すBOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)などの環境基準が定められています。
 また、カドミウムなどの有害物質についても、全国一律の環境基準が定められています。
 県では、水質の汚濁状況を監視するため、河川56地点、湖沼19地点、海域36地点で年間4〜12回の水質調査を実施しています。
 公共用水域の水質をBODまたはCODで見ると、海域については100%環境基準を達成していますが、一部の都市河川や北潟湖・三方五湖では環境基準を超えています。

【BOD(COD)の環境基準と達成状況】
水域名 調査地点 BOD(COD)
の環境基準
左記環境基準
の達成状況
河川 九頭竜川(日野川、足羽川含む)
九頭竜川支派川
九頭竜川支派川(環境基準なし)
笙の川・井ノ口川
耳川
北川・南川
17
12
12


2または3mg/g
2〜8mg/g

2〜5mg/g
2または3mg/g
2mg/g
100%
92%

40%
100%
100%
湖沼 北潟湖三方五湖
19
5mg/g
3または5mg/g
25%
78%
海域 九頭竜川地先海域
越前加賀海岸地先海域
敦賀湾
若狭湾東部海域
世久見湾、矢代湾、小浜湾、内浦湾




2または3mg/g
2mg/g
2または3mg/g
2mg/g
2mg/g
100%
100%
100%
100%
100%
合計
111
89%
(備考)
1 河川についてはBODで、湖沼・海域についてはCODで、水域ごとに環境基準が設定されている。
2 環境基準の達成状況は、平成9年度における基準達成地点数/調査地点数


【主な水質調査項目】
調査項目
生活環境項目 pH、BOD、COD、SS、油分、窒素、燐
健康項目 カドミウム、シアン、鉛、六価クロム、砒素、水銀、PCB、セレン、ベンゼン、トリクロロエチレン等の有機塩素化合物、シマジン等の農薬
特殊項目 フェノール類、銅、亜鉛、鉄、マンガン、クロム、塩素イオンなど
要監視項目 クロロホルム、トルエン、ホウ素、アンチモンなど


【生活排水による河川の汚濁】
 公共用水域の水質汚濁の発生源は、工場・事業場や畜産などの産業系、水田・畑などの農業系、浄化槽 家庭の台所・風呂・洗濯排水などの生活系に分類されます。
 生活雑排水による汚濁負荷は、生活水準の向上に伴い増加し、都市河川等を中心に河川汚濁の大きな要因になっています。
狐川の発生源ごとのBOD負担割合 三方五湖の発生源ごとのCOD負担割合


【一人一日当たりの生活排水の負荷量】
負担量のイラスト


【水質測定地点の位置】



問合せ先:福井県福祉環境部環境政策課
TEL 0776-20-0301


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