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第4章 健全な水循環の形成

第1節 水源地域の保全

1 森林の水源かん養機能の維持強化

〔現況と課題〕
 本県の森林面積は県土の約75%に及ぶ31万3,367ha(平成8年3月末)を占めており、これら森林は木材を生産する機能に加え、水源のかん養、国土の保全(洪水の防止、土砂流出の防止、崩壊の防止)、自然とのふれあいの場の提供などの公益的機能を有しています。
 特に、森林はスポンジのように水を吸収し蓄える土壤の動きによって、雨水を地中に蓄え河川の急激な増水を防ぐ洪水調節機能や、渇水時には貯留した水を徐々に河川に流出して流量を安定させる渇水緩和機能を有しているため、「緑のダム」と言われており、またこの過程で森林土壤の動きによる水質の浄化も行われています。
 こうした機能のうち渇水の緩和と水質の浄化のはたらきを併せて水源のかん養機能といい、和か国のような急峻な地形でしかも降水量が季節的に大きく変動する自然条件の下で渇水を防ぐためには、膨大な保水能力を持つ森林の機能を活用する必要があります。
 しかし、木材価格の低迷、採算性の悪化、林業労働力の減少、高齢化等林業をめぐる厳しい情勢のもと、林業生産活動の長期停滞により森林の整備が十分行われず、水源かん養機能等森林の有する公益的機能の低下が懸念される状況にあります。
 このため、本県の森林を適正に管理し、森林の持つ水源かん養機能等を高めていく必要があります。

〔施策の展開方向〕
・森林資源の質的工場に向け、育成途上にある人工林を中心として適切な保育間伐等の育林を積極的に推進します。
・複層林施業や長伐期施業など多様な森林の整備を推進します。


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