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資料4. 県民生活意識調査の概要

 平成2年度に『県民の日常生活に密着する諸問題について、県民の関心と要望をとらえ、県政推進の基礎資料とすること』を目的とした県民生活意識調査が実施されました。
 ここに、その中の都市景観に関する調査事項の概要を示します。


調査の概要
調査基間:平成2年7月25日〜8月1日
対象地域:福井県下全域
調査対象:満20歳以上の男女
対象者数:1,008人
抽出方法:層化二段無作為抽出法
調査方法:調査員による個別面接
有効回収数:872(86.5%)


調査の項目
 景観づくりに関した調査の項目は、以下のとおりです。

〈居住地域の景観の印象〉
問1.昨今、まちづくりの中で「うるおい」や「ゆとり」、あるいは「個性」といったことが重視されるようになってきていますが、あなたの住む地域の景観について、どのような印象をお持ちですか。
1 良い
2 まあまあ良い
3 ふつう
4 あまり良くない
5 悪い
6 わからない

〈景観形成の必要性〉
問2.あなたの住む地域では、今後、景観形成(美しく、うるおいのあるまちづくり)に配慮していく必要性があると思いますか。
1 ぜひ必要である
2 ある程度必要である
3 あまり必要でない
4 必要でない
5 わからない 

〈景観形成を進めるに当たって取り組むべき点〉
問3.あなたの住む地域での景観形成を進めるに当たって、次の中で、まずどれから取り組むべきだと思いますか。1つお答えください。
1 清掃や花いっぱい運動などの住民運動を活発にする
2 街並みをそろえたり、よい風景を残す
3 民間の建物の美化を誘導する
4 公共の建物の美化を図る
5 看板などを美化する
6 河川、道路、公園などの美化を図る
7 その他(  )
8 特にない
9 わからない

〈民間の建物等の美化を図る場合の行政と住民の関係〉
問4.民間の建物や看板などの美化を図っていく場合、行政と住民の関係はどのような関係が望ましいと思いますか。1つお答えください。
1 行政が主体となり、住民はこれに従う
2 住民と行政が基本的なことがらを話し合って決める
3 住民の自主性を尊重し、行政はこれを支援する
4 基本的には行政側は関与せず、住民が互いに協力して進める
5 その他(  )
6 わからない


調査の結果

〈居住地域の景観の印象〉
 時分の住む地域の景観の印象について聞いたところ、「良い」と答えた人が40.2%(「良い」8,1%+「まあまあ良い」32.1%)であり、「悪い」と答えた人が17.4%(「あまり良くない」14.8%+「悪い」2.6%)、「ふつう」と答えた人は38.7%であった。
 環境別では、「良い」と答えた人は、山村地区(58.0%〈17.1%+40.9%〉)で最も多く、以下、漁村地区(53.7%)、漁村地区(40.9%)と続いており、工場隣接地区(25.0%)で最も少なくなっている。都市規模別では、町村部(44.4%〈10.5%+33.9%〉)に「良い」が多くなっている。
 地区別でみると、小浜地区での「良い」(52.6%〈12.2%+40.4%〉)が多くなっているのが目につく。



(景観形成の必要性)
 自分の住む地域で景観形成に配慮して行く必要性があると思うがあると思うが聞いたところ、「必要である」と答えた人が88.4%(「ぜひ必要である」34.8%+「ある程度必要である」53.6%)と9割近くを占めた。一方、「必要でない」と答えた人は5.9%(「あまり必要でない」5.4%+「必要でない」0.5%)と、ごく少数であつた。
 性別でみると、あまり差はみられず、年零別では「必要である」は20代(92.1%〈37.7%+54.4%〉)、30代(94.3%〈40.4%+54.3%〉)の若年零層に多く、70歳以上では76.4%(29.4%+47.0%)と少なくなっている。
 地区別では、敦賀地区が96.4%(29.8%+66.6%)と特に多くなっている。



(景観形成を進めるに当たって取り組むべき点)
 景観形成を進めるにあたって取り組むべき点は何か聞いたところ、「河川、道路、公園の美化を図る」と答えた人が37.3%で最も多く、次いで「街並みをそろえたり、よい風景を残す」18.9%、「清掃や花いっぱい運動などの住民運動を活発にする」18.0%と続き、「民間の建物の美化を誘導する」6.0%、「公共の建物の美化を図る」3.6%などは少数にとどまった。
 上位3位について、環境別にみると、住宅商工地区では、全体の順位と同じであるが、農漁村地区では、「河川、道路、公園などの、美化を図る」に次いで「清掃や花いっぱい運動などの住民運動を活発にする」が多くなっている。
 地区別でみると、「河川、道路、公園などの美化を図る」は、坂井地区(42.9%)、奥越地区(42.8%)に多く、「街並みをそろえたり、よい風景を残す」は、小浜地区(24.2%)に多くなっている。




(民間の建設物等の美化を図る場合の行政と住民の関係)
 民間の建物や看板などの美化を図る場合、どのような行政と住民の関係が望ましいか聞いたところ、「住民と行政が基本的なことがらを話し合って決める」と答えた人が43.0%と最も多く、第2位の「住民の自主性を尊重し、行政はこれを支援する」は33.4%であるのに対して「行政が主体となり、住民はこれに従う」5.7%、「基本的には行政側は関与せず、住民が互いに協力して進める」5.1%と少数にとどまった。
 性別でみると、「住民の自主性を尊重し、行政はこれを支援する」が男性に多くなっている。
 年零別では、「住民と行政が基本的なことがらを話し合って決める」が20代(52.6%)に多く、「住民の自主性を尊重し、行政はこれを支援する」は30代(42.8%)、40代(36.0%)に多くなっている。
 地区別では、「住民と行政が基本的なことがらを話し合って決める」は小浜地区(51.4%)敦賀地区(50.0%)に多く、「住民と自主性を尊重し、行政はこれを支援する」は坂井地区(41.4%)に多くなっている。



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