3 まち・集落景観
- 市街地 地域の拠点(核)となる市街地景観
- 本県の市街地は、鉄道や道路などの交通網や都市活動の集中する拠点として形成されているものが多く、また城下町や宿場町等から発展した都市もあります。
- これらの市街地は平野部に点在し、周辺には田園景観が形成され、これが大きな特色となっています。
- 市街地:市街地においては、商業・業務地等の土地利用に応じた賑わいのある景観がみられます。特に、小浜市や大野市など城下町として発展してきた市街地には、歴史的まちなみが残り、景観上、優れた資質を有しています。
- 住宅地:住宅地の中には、生け垣や家並みの統一等による美しいまちなみ景観もみられます。
- 農山漁村 ふるさとの風景を構成する集落景観
- 本県における各市街地の周辺には、広々とした田園や山地、海岸等と調和して、県民の心にふるさとの風景として描かれる美しい集落景観が数多くみられます。
- 農村部:農村部では、古来からの集落形態が残されている場合が多く、各家屋の敷地も広く、屋敷林や生け垣などが連続し、寺院・神社の鎖守の森などとともに、緑豊かな景観がみられます。また、坂井平野を中心として田園が広がり、ハンの木と田園による個性的な景観がみられる地区もあります。一方、三里浜のらっきょ畑や越前海岸の水仙などの特産品栽培が、個性豊かな地域景観を形成しています。
- 山村部:山村部では雪が深いため、家屋の構造や屋根も特徴的であり、周辺の四季折々の木々の色彩と調和し、落ち着いた雰囲気をかもし出しています。
- 漁村郡:漁村部では、大半の家屋が板壁となっており、また主要道路沿いでは商店が建ち並び、綱や海産物を干す眺めなど、潮の香りとともに漁村特有の景観がみられます。