◆ふくいの巨木 47.常神のソテツ
●常神(ツネガミ)のソテツ ・国指定天然記念物
樹 種 ソテツ(ソテツ科)
幹回り 4.9 m
樹 高 約6.5 m
樹 齢 約1300年
所在地 三方郡三方町常神
所有者 東守
三方町常神地区は、交通網の発達した今日でさえ陸の孤島を感じさせる程、 町の中心部からは遠く離れた半島の先端に位置している。
東氏の裏庭にあるこの「大蘇鉄(ソテツ)」は、雌株で根元から8本に分かれ、 分岐した幹の回りは、それぞれ1.40 m、1.30 m、1.29 m、1.20 mのもの2幹、 0.87 m、0.83 mとなっている。 樹高は最高が6.5 mで、6.0 m、5.5 mとそれに 続いている。
この地区は、若狭湾に向かって突き出た常神岬の岬端で、南向きの小湾に面 していて気候が温暖であり、しかもこのソテツは岩と家屋に遮られ、風害から 守られていて、現在も樹勢盛んである。
なお、このソテツは植栽されたものか自生したものか定かではない。
(文:上坂正夫 写真:吉澤康暢)