◆ふくいの巨木 43.静志神社のシイ
●静志(シズシ)神社のシイ
樹 種 スダジイ(ブナ科)
幹回り 6.66 m
樹 高 約16 m
樹 齢 約300年
所在地 大飯郡大飯町父子
所有者 静志神社
大飯町本郷から佐分利(サブリ)川に沿って上っていくと、父子(チチシ)に至
る標識が見えてくる。そこを左に折れしばらく行くと静志神社がある。鳥居が
まず目に入るが、平成元年建立のもので白く鮮やかである。境内にはスギが植
栽されている他、アスナロ、ヤマモミジ、ケヤキ、モチノキ、タブノキ、サカ
キ、スダジイ等が見られる。
社殿の左前方にスダジイの巨樹があり、しめ縄が張られ大切に保管されてい
る事が窺える。この木は、根上がりのシイで樹尖端近くは枯れているが、樹勢
はそう衰えていない。ノキシノブ、テイカカズラ等が樹木にまつわり着き、地
上に現れている根と根の間にはホソバニセジュズネノキが生えている。
境内のスダジイの古木、倒木を見ると、以前はうっそうとしたスダジイの森
であった事が容易に想像できる。
普通シイにはスダジイ(イタジイ、シイガシ)とツブラジイ(コジイ)の2
種類があるが、若狭地方にはツブラジイはあまりなくスダジイが多い。
(文:上坂正夫 写真:吉澤康暢)
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