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第3章 Web化
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◆ブラウザ

Microsoft Explorer
Netscape Navigator



【インターネットについて】

 インターネットは地球規模に広がった クライアント/サーバー方式のコンピューターネットワークです。
 それぞれのコンピュータは相互に通信ができます。
 サーバーコンピュータに蓄えられたWeb文書は、 クライアントコンピューターからアクセスできます。

 World Wide Webは世界を間断なく繋ぎ、どんな情報源の情報にでも 統一的で単純な方法でアクセスできるようにするサービスです。
 このサービスでは、文書をリンクするために、ハイパーテキストと呼ばれる概念を 用います。

 HTML(Hypertext Mark-up Language)は、Web文書で用いる言語です。
 HTMLの基本は単純なテキストファイルで、どんなコンピューターでも 読みとることができます。
 HTMLでは、文書中の、タグと呼ばれる< > で囲まれたコマンドが、 その文書をどのように表示するかをブラウザに指示します(例えば、 <center>:中央揃え)。

 WebブラウザはHTMLファイルを解釈し、表示するソフトウェアです。
 ブラウザは、指定されたファイルをインターネットの中から探し出し、 読みやすい様式でその内容を表示します。
 利用者は、ブラウザを使ってインターネット上を「旅行」することができます。

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【ビジュアル化】

 Webサイトが組織的情報源として成功するかどうかは、その構造が 利用者の期待にどれだけ沿ったものであるかに大きく依存します。
 構造が論理的であれば、利用者は、 情報をうまく見当をつけて探しあてることができます。
 統一性のあるやり方で、情報のグループ化、順序化、ラベルづけ、 およびグラフィック化を行うことが必要です。

 利用者中心のデザイン
 目標は、利用者がWebサイトの中を快適に見て回り、欲しい情報をどうすれば 見い出せるかが確信できるような、統一性と予測可能性の確保です。
 Webサイトの一連のページにグラフィック的統一性があれば、 情報の連続性をビジュアルに示すことができます。

 明確な行先案内
 単純で統一性のある記号・画像の配置、 グラフィックまたはテキストベースによる概観・総括のページの作成によって、 利用者に、欲しい情報が確かに見い出せるという安心感を与えることができます。

(例)


◆ファイル構造

◆わかりやすい行先案内

◆構造的デザイン

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◆基本的なHTMLファイル

<html>
<head>
<title>
page name
</title>
</head>
<body>
ここに本文が入ります </body>
</html>

index.htmと名付けられたHTMLファイルは、 すべてのWebサーバーでトップページとして取り扱われます。

小さなディスプレイ装置でも正しく表示されるようにするには、 ページの大きさを、解像度640ピクセルに調整する必要があります。




【Webサイト構築】

 Web文書は、 HTMLファイルとその文書で使われる画像ファイルとからなります。
 HTMLファイル(普通のテキストファイル)は、表示されるすべてのテキストを 含み、また、テキストと画像を適切な配置とスタイルで表示するための 接着剤として機能します。
 Webサイト構築に習熟するには、 HTMLタグを使ったWeb文書の作成手法および Web画像作成ソフトの使用方法を学ぶ必要があります。

 HTMLファイルは、特別なソフトを使わなくても、 普通のテキストファイルを作成できるソフト、例えば、 NotepadTMやSimpleTextTM、で作成可能です。
 しかし、Web文書開発を容易にする専用のソフト(Webエディタ)、例えば、 WebEditTM、HotDogTM、FrontPageTMなど、 もあります。

 HTMLは、テキスト中に埋め込まれた一連のタグにほかなりません。
 それは、料理の手引きにとても似た機能を果たし、何をすべきか、 どんな味付けをすべきかをブラウザに指図します。
 HTMLタグは通常、英単語(例:"center")または その省略形(例:paragraphの"p")であり、かっこ< >をつけて、 <center>、<p>のように記すことで、一般のテキストと 区別します。
 タグは通常、対をなすタグによって有効範囲を指定します (例:<center>に対して</center>)

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 を作成したり、複数の要素をページの中に配置したりするのには、 <table>タグを用います。
 利用者からのフィードバックは<form>タグで実現できます。
 また、フレームタグを用いると、スクリーンを分割して 同時に複数のページを表示することができます。

 行先案内ボタン、マップ、画像、写真などを追加するには、 グラフィックソフトを利用します。
 使いやすく、人気のあるソフトとして Paintshop ProTM、 Adobe PhotoshopTMなどがあります。
 MapEditTMは、クリッカブルマップ(イメージマップ)を作成する ソフトで、画像の任意の領域を座標化し、 別のページやWebサイトにリンクを張ることができます。

 検索機能を付加して、フリーテキスト検索を実現することもできます (これは、書籍における用語索引と同様な役割を果たします。)。

 CD-ROMで、Webサイトの主な部分のオフライン版を作成すれば、 今なおインターネットを十分利用できない人々にも情報を 伝えることができます。
 ただしその場合には、いくつかのタグ、リンク、および継続的作業に変更が 必要でしょう。

【Webサイトの広報】

 Webサイトが完成したら、できるだけ多くの検索エンジンに登録して 広報に努めましょう。
 また、<meta>タグを用いて Web文書にキーワードや属性を付加すれば、 検索エンジンでの登録形態を高度化することができます。



◆<table>タグの使用

<TABLE>
<TR>
<TD>セル1</TD>
<TD>セル2</TD>
</TR>
<TR>
<TD>セル3</TD>
<TD>セル4</TD>
</TR>
</TABLE>
セル1 セル2
セル3 セル4

◆CD-ROM作成にあたって

ローカルファイル、イメージへのリンクは相対リンクを用いる。
CGIスクリプトは用いない。
"http"で始まるリンクは用いない。
ファイルネームは8.3様式を用いる。
(例:thisfile.htm)
イメージマップはクライアントサイド型を用いる。

◆検索エンジンの例

Yahoo: www.yahoo.com
Excite: www.excite.com
Hotbot: www.hotbot.com

注:HTMLの詳細については、 GRID-Arendalホームページ を参照。

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環境レポートWebサイトの構成(例)

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