タンカー油流出事故に伴う水鳥救護体制について
自然保護課 平成9年1月7日
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- 救護体制
- 自然保護課、自然保護センター、林業事務所(嶺南振興局)、鳥獣保護員は1月7日より沿岸部のパトロールを実施する。(下図参照)
- 救護した水鳥の扱い方
- ダンボール箱に新聞紙、ちり紙を敷き、暗くて温かい(25℃程度)状態で体力の回復を待つ。
- 絶対に水洗いはせず、タオルや布で口部および鼻孔に付着している汚れを拭き取る。
- 鳥が油に汚染した場合、水分が皮膚まで容易に達し、体温の低下をまねく。対応策として水分や汚れを拭き取るときは、必ず羽毛の育成する方向に沿って、前方から後方へしぼるように拭き取る。その際、羽の微細構造を破壊してしまうので決して擦ってはいけない。
- ダンボール箱を密閉する場合は、両側に鉛筆大の穴を9個程度開ける。
- 原則1箱に1羽を入れる。鳥が少しの余裕を持ってすっぽり入る程度の大きさがよく、箱の中で鳥が羽を広げたり、歩き回れるのは大きすぎる。
- 車で搬送する場合は、25℃程度に温めること。
- その他
- 救護した水鳥は、日本獣医師会野生動物救護獣医師協会理事馬場国敏氏の指導のもと、福井県獣医師会会員、福井県自然保護センター職員が洗浄、治療を行う。
- 洗浄、治療した水鳥は、県自然保護センターにてリハビリを行う。
(捕獲・搬送) (捕獲・受取)
┌──────────← 発見者 ←────────────────┐
│捕獲日時種類記録 │ 捕獲日時種類記録 │
│ (通報)│捕獲日時種類記録 │
│ ↓ │
│ 市町村、林業事務所(嶺南振興局)、自然保護課、自然保護センター │
│ │ │
│ (通報)│捕獲日時種類記録 │
│ ↓ │
└─────────→林業事務所(嶺南振興局)→──────────┘
[鳥獣保護員を含む]
│ │
(搬送)│ │
↓ │
自然保護課 │(搬送)
│ │
(搬送)│ │
↓ ↓
県畜産試験場