「エコライフ 100万人の誓い--私が止める温暖化--」
の実施結果について
平成10年7月 福井県県民生活部環境政策課
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「エコライフ 100万人の誓い--私が止める温暖化--」の運動は、地球温暖化を
防止するために、個人が家庭や職場で実行すべき取組みを自覚し、環境にやさしい
生活を実践してもらおうと平成9年6月から実施したものであり、今回、
平成9年度の実施結果をとりまとめました。
なお、当運動につきまして、県民の方々のご理解とご協力のもと、多くの方々に
参加・登録いただいたことに感謝いたします。
また、一つ一つの取組み効果は小さくても、多くの人々が全体として取組むことが
、ひいては社会を二酸化炭素の排出量の少ないものに変えていくことになると
考えており、今後とも引き続き環境にやさしい生活を実践していただきますよう
お願いいたします。
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1 事業の概要
「人を待つときや荷物の積みおろしをするときは、自動車のエンジンを切る」と
いった地球温暖化の防止につながる12個の日常生活における行動の中から、自分
が実践する行動を選び、誓いとして県に登録する事業である。
参加者は、誓った行動、住所、氏名等を県に連絡していただき、県は国の事務局
である社団法人環境情報科学センターに報告する。
「100万人」は、環境庁が、日本の人口の約1%を当面の目標としたものであ
る。
2 参加者の経過
福井県では、個人・団体・企業の会員で構成する「環境ふくい推進協議会」と県
が、平成9年6月に開催した「環境にやさしい社会づくりフォーラム」等において
「100万人の誓い」のちらしを配布するなど、普及啓発に努めるとともに、
市町村に協力を依頼し、県職員にも率先実行を呼びかけた。
これらの取組や県民の協力によって、100万人の目安となる
「人口1万人当たりの参加数100人」を10月末に全国のトップを切って達成した。
また、参加人数の対人口比は、11月まで全国1位であり、環境庁の最終報告
(平成10年3月末)では全国7位であった。
県に報告をいただいた参加数の経過を図1に示す。
県に報告をいただいた参加者の総数は、平成10年3月末現在で9,115人
(県外在住で県内の企業に勤務している方132人を含む)であり、国へ直接
登録いただいた方も含めると12,958人であった。
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7月末 |
8月末 |
9月末 |
10月末 |
11月末 |
12月末 |
1月末 |
2月末 |
3月末 |
県内 |
1709 |
2788 |
3577 |
7605 |
7954 |
8361 |
8634 |
8816 |
8983 |
県外 |
83 |
93 |
101 |
128 |
130 |
130 |
131 |
131 |
132 |
3 参加者の内訳
県内在住の男女別参加者数を図2に示す。
県内在住の参加者のうち6割が男
性、2割強が女性、2割弱が不明であった。これは、企業として取り組んでいただ
いたところからの報告で男性が多かったため、全体的には男性が多くなったものと
考えられるが、ハガキなどで報告をいただいた個人の方は女性が多かった。
また、県内在住の年齢別参加者数を図3に示す。
県内在住の参加者のうち、
20歳代、30歳代、40歳代がそれぞれ2割強で、合わせて7割弱を占めた。こ
れも企業として取り組んでいただいたところからの報告の占める割合が大きいこ
とによると考えられる。
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| 人 | % |
男 | 5465 | 60.0 |
女 | 2160 | 23.7 |
不明 | 1490 | 16.3 |
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| 人 | % |
20歳未満 | 267 | 2.9 |
20歳代 | 1890 | 20.7 |
30歳代 | 2077 | 22.8 |
40歳代 | 1983 | 21.8 |
50歳代 | 1059 | 11.6 |
60歳代 | 98 | 1.1 |
70歳以上 | 18 | 0.2 |
不明 | 1723 | 18.9 |
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4 誓い別参加者数
県内在住の誓い別参加者数を図4に示す。「缶、ビン、スチロール・トレ
ーなどは分別し、リサイクルする」、「洗面や歯磨きをするときなどは、こまめに
水をとめる」、「3階程度の昇り降りはエレベーターを使わず、階段を使う」につ
いては、いずれも2500人を超えている。逆に少なかった誓いは、
「環境家計簿をつけて、環境にやさしい日常生活となっているかをチェックする」、
「日用雑貨や台所用品などには、エコマークのついた商品を購入する」であった。
このことは、環境家計簿やエコマークに対する関心が薄いとも考えられるが、
県民に対する情報提供等が不足していたことも考えられることから、
これらについては、今後とも積極的に普及・啓発していく必要がある。
男女別誓い別の参加者割合を図5に示す。
買い物、食器洗い、調理に関する誓いについて、女性の占める割合が大きかった。
また、年齢別誓い別の参加者割合は
図6(略)のとおりであり、特に特徴のある傾向は認められなかった。
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| 人 | 男 | 女 | 不明 |
誓い1 | 383 | 162 | 176 | 45 |
誓い2 | 2682 | 1390 | 908 | 384 |
誓い3 | 763 | 501 | 137 | 125 |
誓い4 | 1909 | 1247 | 420 | 242 |
誓い5 | 426 | 278 | 92 | 56 |
誓い6 | 2776 | 1615 | 795 | 366 |
誓い7 | 583 | 173 | 274 | 91 |
誓い8 | 196 | 91 | 81 | 24 |
誓い9 | 294 | 88 | 170 | 36 |
誓い10 | 39 | 22 | 9 | 8 |
誓い11 | 1874 | 1255 | 284 | 335 |
誓い12 | 2522 | 1734 | 455 | 333 |
自分で考えた誓い | 136 | 84 | 29 | 23 |
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5 二酸化炭素の排出削減効果の試算
平成10年3月末現在における県内在住の参加者8983人が、それぞれの誓い
を実行したとして計算した場合の二酸化炭素の排出削減量を環境庁の方式によって
試算した。
年間の排出削減量は約503トン(炭素換算という表示方法では、約137トン)
であった。(詳細は別紙参照)
仮に、この削減量をガソリンの節約におきかえると、年間で22万リットル(ガ
ソリン1リットル当たりの削減量を2.3kgで計算)、金額にすると1980万円
(ガソリン1リットル90円で計算)になる。
誓い | 参加者数 (人) | 排出量換算係数
(kg-CO2/人・年) | 排出削減量 (トン-CO2/年 |
誓い1:レジ袋やブックカバーを断わり、自分の買い物袋やカバンなどを利用する | 383 | 18.9 | 7.2 |
誓い2:缶、ビン、スチロール、トレーなどは分別し、リサイクルする | 2,672 | 32.4 | 86.9 |
誓い3:冷暖房の温度設定を夏は28度以上、冬は20度以下にする | 763 | 55.4 | 42.3 |
誓い4:蛍光灯や電気機器はこまめに消し、使わないときには主電源を切り、コンセントも抜く | 1,909 | 30.0 | 57.3 |
誓い5:近くの買い物などには歩くか自転車で行き、休日の外出には公共交通機関を使う | 426 | 169.6 | 72.2 |
誓い6:洗面や歯磨きをするときなどは、こまめに水をとめる | 2,776 | 19.3 | 53.6 |
誓い7:食器洗いなどの給湯の温度は冷たく感じないギリギリの低めの温度に設定する | 538 | 72.7 | 39.1 |
誓い8:日用雑貨や台所用品などにはエコマークのついた商品を購入する | 196 | 15.9 | 3.1 |
誓い9:食材を無駄なく使い、省エネを心がけて調理するエコクッキングを行う | 294 | 120.0 | 35.3 |
誓い10:環境家計簿をつけて、環境にやさしい日常生活となっているかチェックする | 39 | 194.4 | 7.6 |
誓い11:人を待つときや荷物の積みおろしをするときは、自動車のエンジンを切る | 1,874 | 32.9 | 61.7 |
誓い12:3階程度の昇り降りはエレベーターを使わず、階段を使う | 2,522 | 14.5 | 36.6 |
合計 | | | 502.9 |