地球温暖化防止京都会議の成功に向けた福井県の取組について

平成9年11月20日 福井県

○ 本年12月1日から、京都において気候変動枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議)が開催されますが、当会議は、今後の地球温暖化防止に関する極めて重要な国際会議であるとともに、議長国である日本政府に課せられている責任も重大です。

○ そこで、福井県は、地球温暖化防止京都会議の成功に向けて、地方公共団体として国を支援する立場から、別記の取組を予定しております。

 これらの取組によって、県民、事業者、団体等すべての方々が、地球温暖化防止の主役として、環境への負荷の低減に向けて積極的に行動されることを期待しております。



【別記】

1 「地球温暖化防止京都会議の成功に向けて」のアピール

 このたび、福井県知事による「地球温暖化防止京都会議の成功に向けて」と題した アピール(別紙1)を表明することとした。  県は、このアピールを環境庁に送付するが、環境庁は、京都会議においてこのアピ ール(英語版)を展示する予定である。

2 「地球温暖化防止街頭キャンペーン」の実施

 地球温暖化防止京都会議の初日である12月1日に、福井市とともに、福井駅前で 「地球温暖化防止街頭キャンペーン」を実施する。 ・日 時  平成9年12月1日(月)午前7時40分から ・場 所  福井駅(北口、南口) ・主 催  福井県、福井市 ・内 容  通行人にパンフレット等(別紙2、3、4)を配布し、地球の温暖化の      防止となる行動の実施を呼びかける。 ・配布者  福井県 環境政策課長、環境政策課環境指導審査室長、他       福井市 環境事務所長、環境対策課長、他

3 「エコライフ100万人の誓い 私が止める温暖化」の実施

 「人を待つ時や荷物の積みおろしをする時は、自動車のエンジンを切る。」、「冷 暖房の温度設定を夏は28度以上、冬は20度以下にする。」といった日常の生活の 中でできる地球温暖化防止のための12の行動の中から、参加者が自分の実践する誓 いを選び、実行していただく。参加者は、誓いの証として、誓い、住所、氏名等を県 環境政策課に報告していただく(別紙4)。  県では、インターネットのホームページ「みどりネット」や市町村を通して、この 運動への積極的な参加を呼びかけている。

4 「ストップ!地球温暖化 列島縦横エコリレー」への協力

 「地球温暖化の防止のために、市民が自ら関わっていこう」という趣旨から、全国 実行委員会が自転車をバトンとして、全国を6つのコースに別れて縦走し、11月 30日(地球温暖化防止京都会議の開催前日)に京都で合流する。福井県内について は、11月25日に出発式を行い、県下を回って29日に京都府(舞鶴市)に引き継 がれる。  県では、これに対する次の協力を行う。 ・ 11月25日午前9時30分から開催される出発式に県庁前広場(雨天の場合は、 県庁1階のホール)を提供し、県民生活部長により激励のあいさつを行う。 ・ 出発式の後、県所有の電気自動車で随行する。 (参考) 1 気候変動枠組条約第3回締約国会議(地球温暖化防止京都会議)について ・開催期間  平成9年12月1日から10日まで ・開催場所  国立京都国際会館 ・議  題  2000年以降の温室効果ガスの排出量削減目標とその実現のための政策       措置等 2 気候変動枠組条約締約国会議の経過 ・ 第1回締約国会議(平成7年3月ベルリン)  先進国の2000年以降の取組についての議定書等を平成9年中に取りまとめることを 決定した。 ・ 第2回締約国会議(平成8年7月ジュネーブ)  法的拘束力のある数値目的を含みうる新たな法的文書に向けた交渉の加速化等を内 容とする閣僚宣言を表明し、第3回の日本開催を決定した。 3 「エコライフ100万人の誓い 私が止める温暖化」の状況 ・ 県に報告をいただくと、県は、国の事務局(社団法人環境情報科学センター)に  まとめて報告する。 ・ 福井県からの参加者数(平成9年11月10日現在)    8413人 ・ 11月10日現在で国の事務局から公表された資料では、福井県は、参加者数の  都道府県別順位が全国3位、人口当たりの参加者数が全国1位となっている。 ・ みどりネットのホームページ http://www.erc.pref.fukui.jp/ 4 ストップ!地球温暖化 列島縦横エコリレー ・ 福井県は「北海道・日本海コース」としてリレーが行われ、10月21日に北海  道を出発している。 ・ 主  催  ストップ!地球温暖化〈列島縦横エコリレー〉全国実行委員会 ・ 呼かけ人  岩垂元環境庁長官等 ・ 事 務 局  環境フォーラム・ジャパン(日本労働組合総連合会、世界自然保護  基金委員会、アースディ日本・東京連絡所の三者で構成) ・ 県事務局  ストップ!地球温暖化 列島縦横エコリレー 福井県実行委員会  (日本労働組合総連合会福井県連合会、福井県消費者団体連絡会) ・ 出発式については、別途、福井県実行委員会から公表がある予定。

県民のみなさまへ

〜地球温暖化防止京都会議の成功に向けて〜

福 井 県

○ 12月1日から10日まで、京都において、「気候変動枠組条約第3回締約国会議」(地球温暖化防止京都会議)が開催されます。

  この会議は、21世紀の地球環境を保全する上で、極めて重要な国際会議です。

○ 福井県は、この会議の成功に向けて、アピールを作成、公表しました。

○ 県民のみなさまは、このアピールの趣旨にのっとり、地球温暖化防止の主役として、環境への負荷の低減に向けて、積極的に行動されるようお願いします。

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 │ ◎不必要なアイドリングはやめましょう。│
 │ ◎暖房温度は20℃以下にしましょう。 │
 │ ◎節電に努めましょう。        │
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地球温暖化防止京都会議の成功に向けて

  温室効果ガスによる気候変動は地球規模の問題であり、地球   の温暖化が進んだ場合、世界中で重大な影響が現われるとされ   ている人類に課せられた最も大きな課題の一つであります。                                    今こそ、行政、住民、事業者などすべての主体の積極的な行   動により、社会・経済システムや生活様式を環境への負荷の少   ないものに変えていくことが必要であります。           こうした認識に立ち、福井県では環境基本条例を制定すると   ともに、二酸化炭素の削減目標や各種施策を盛り込んだ環境基   本計画を策定し、環境にやさしい参加型社会づくりに取り組ん   でいるところです。                                                      このたび、地理的にも歴史的にも本県と深いつながりのある   京都府において気候変動枠組条約第3回締約国会議が開催され   ます。                             福井県は、この会議においてすべての国々が共通の認識のも   と、真に実効ある21世紀に向けた地球温暖化対策の策定に成   功することを祈念して止みません。                                               福井県といたしましても、この会議の成果を受け、「人類も   また自然を構成する一員であることを深く認識した上で、県民   の英知の結集と行動により(福井県環境基本条例前文)」、政府   と協力しながら今後とも温暖化対策に取り組んでまいります。                                    平成9年11月20日                                    福井県知事 栗田幸雄