福井県感染症情報

免疫について

 人のからだは、ウイルスや細菌など、からだの成分と異なるもの(異物)が侵入してくると、リンパ球や抗体の働きでこれを排除しようとします。異物を排除した後もからだはその異物を記憶していて、再び同じものが入ってくると、すぐにこれを排除する働きがでてきます。
 このために多くの感染症は一度かかると二度同じ病気にかからなくなったり、かかっても二度目は軽くてすむようになります。これを免疫といいます。

細菌性の感染症
終生免疫 ジフテリア、猩紅熱、百日咳
数年〜十数年 腸チフス、パラチフス、ペスト、コレラ
数ヵ月〜数年 破傷風、赤痢、流行性髄膜炎
免疫がほとんどできないもの 肺炎菌(肺炎球菌、肺炎桿菌、ブドウ球菌)、化膿菌


ウイルス性の感染症
終生免疫 麻疹、水痘、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
数ヶ月〜数年 ポリオ、インフルエンザ、デング熱
免疫が弱く再感染が稀でないもの B型ウイルス性肝炎、オウム病
免疫が殆ど成立しないもの ヘルペス、サイトメガロウイルス感染症

*細菌より小さいリッケチア感染症は、その多くの疾患で終生免疫になると言われています。

 ジフテリアや猩紅熱は、昔は一度感染した後でも症状の現れない不顕性の感染がしばしばあって、それで免疫能が増強されていたと考えられます。
 最近は、強力な抗生物質を使用する機会が多くなったため、病気の発症から回復までの期間が短くなって、十分な免疫が得られないまま、回復してしまうケースも考えられます。また、インフルエンザウイルスや赤痢菌のように変身してしまうと、血清の型が変わり、免疫が働きにくくなります。