事業概要 図書内容 調査予測評価内容 参考文献 審査意見・見解 経過

近畿自動車道敦賀線(舞鶴市〜大飯町間) 環境影響評価

環境の保全の見地からの審査者の意見と事業者の見解


知事の意見 事業者の見解
 近畿自動車道敦賀線(舞鶴市〜大飯町間)については、公害の防止および自然環境の保全上、特段の影響はないと考えられるが、事業の実施に当っては下記の事項に配慮し、環境の保全に万全を期されたい。
(前文)
 平成3年2月26日付の近畿自助車道敦賀線(舞鶴市〜大飯町間)環境影響評価準備書に対する知事意見について、事業者としての見解を下記のとおり示します。
1 道路位置の決定に当っては、公害防止の観点から、住居等への影響をできる限り少なくするよう配慮すること。 1.本路線は、地形状況、土地利用状況、主要幹線道路との接続等を勘案し、沿線地域の都市機能及び利便性の向上を図るとともに、生活環境及び自然環境にも配慮しながら、道路構造令等の技術基準を基にルート帯の設定をしました。
 なお、本環境影響評価の結果、環境保全目標を満足しており、周辺環境は保全されると考えますが、今後詳細な道路の位置等の決定に当たっては、本環境影響評価で示したルート帯の中で住居等への影響を可能な限り少なくするよう配慮します。
2 住居等が近接する地域においては、必要に応じ適切な騒音・振動防止対策を講ずること。 2.本環境影響評価書に示すとおり、予測・評価の結果、環境保全目標を満足しておりますが、供用後予測し得なかった著しい影響の発生がみられる場合は、必要に応じて環境に及ほす影響について調査等を実施し、適切な措置を講じます。
3 トンネル洗浄排水について濁水を公共用水域に排出しないよう、適切な対策を講ずること。 3. トンネル内の洗浄排水は、坑外の貯水槽に一時貯水し、原則として、トンネル洗浄水処理車により処理し放流するか、または、汚水運搬車にて処理センターまで運搬し産業廃棄物として処理します。
 したがって、トンネル洗浄水の濁水を直接公共用水域へ排出しません。
4 重要な動物および貴重な植物については、その生息・生育環境の保全に努め、必要に応じて適切な対策を講ずること。 4.本環境影響評価の結果、重要な動物及び貴重な植物については、環境保全目標を満足するものと考えます。
 なお、今後重要な動物及び貴重な植物が確認または発見された場合には、必要に応じその生息・生育環境について調査を行い、適切な措置を講じます。
5 道路法面等については、周囲の景観との調和や現存植生保全の観点から、適切な緑化等の対策を講ずること。 5.道路法面等の緑化に当たっては、周囲の景観との調和に努めるとともに、本地域の現存植生の保全の観点から樹種の選定に配慮するなど、適切な措置を講じます。
6 工事等に起因する利水障害および地下水障害が生じないよう、適切な対策を講ずること。 6.御指摘の障害が生じる恐れのある場合、工事の実施に先立ち、利水状況の調査等を実施し、万一利水障害及び地下水障害が生じた場合には、機能補償を行います。
7 工事に伴う濁水について公共用水域を汚濁しないよう、適切な対策を講ずること。 7.工事に伴う濁水の流出防止については、必要に応じて沈殿池を設置するなど適切な措置を講じます。
8 工事に伴い発生する残土等は、適切な処理をすること。 8.道路の計画にあたっては、なるべく切土量と盛土量をバランスさせるよう計画しています。
 工事に伴い残土が生じる場合には、地元自治体等の協力を得て適切な処理を行います。
9 工事用道路の建設に当っては、重要な動物および貴重な植物に及ぼす影響をできる限り少なくするよう、その生息・生育環境の保全に配慮すること。 9.工事用道路の建設に当たっては、極力計画路線の区域内に設置するよう努めます。
 なお、やむを得ず計画路線区域以外に工事用道路を建設する場合には、重要な動物及び貴重な植物に及ぼす影響を出来る限り少なくするよう計画するとともに、その生息・生育環境の保全に配慮します。
10 工事中および供用後において、予測し得なかった問題が生じた場合は、適切な措置を講ずること。 10.工事中及び供用後において、予測し得なかった問題が生じた場合は、必要に応じ調査を実施し、適切な措置を講じます。

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