環境の自然的構成要素の良好な状態の保持 |
大気環境 |
粉じん等 |
建設機械の稼働
資材および機械の運搬に用いる車両の運行 |
調査情報 | 気象(風向・風速) |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による地域気象観測所における気象観測データの収集
ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 「地上気象観測指針」に記載されている方法に準拠 |
予測手法 | 工事中における防じん対策に関する配慮事項を明らかにすることにより、定性的に予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
騒音 |
建設機械の稼働 |
調査情報 | @環境騒音の状況
A地表面の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集、
ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「JIS Z 8731」に定める等価騒音レベルの測定方法に準拠 |
A | 現地踏査で把握 |
予測手法 | 「騒音点音源距離減衰式」を用いた予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「特定作業騒音に伴って発生する騒音の規制に関する基準」との整合性が図られているか否かについて検討 |
資材および機材の運搬に用いる車両の運行 |
調査情報 | @環境騒音および道路交通騒音の状況
A地表面の状況
B資材および機材の運搬に用いる車両の運行が予想される道路の沿道の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集、
ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「JIS Z
8731」に定める等価騒音レベルの測定方法に準拠
交通量については4車種分類による交通量をカウンターにより計測し、2車種分類で集計 |
A | 現地踏査で把握 |
B | 現地踏査で把握 |
予測手法 | 日本音響学会提案の「ASJ Model
1998」を用いた予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「騒音に係る環境基準」との整合性が図られているか否かについて検討 |
列車の走行(地下を走行する場合を除く。) |
調査情報 | @環境騒音の状況
A地表面の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集、
ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「JIS Z
8731」に定める等価騒音レベルの測定方法に準拠 |
A | 「JIS Z
8731」に定める等価騒音レベルの測定方法に準拠
「在来鉄道の新設又は大規模改良に際しての騒音対策の指針」に基づく解析 |
B | 現地踏査で把握 |
予測手法 | 北陸新幹線沿線で測定したデータを基に作成された沿線騒音評価法を用いた計算 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「新幹線鉄道騒音に係る環境基準について」との整合性が図られているか否かについて検討 |
振動 |
建設機械の稼働 |
調査情報 | @環境振動の状況
A地盤の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 「表層地質図」等による地盤の情報の収集および当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「JIS Z 8735」に定める振動レベルの測定方法に準拠 |
A | 現地踏査により把握 |
予測手法 | 「振動波の距離減衰式」を用いた予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「特定建設作業に関する規制基準」との整合性が図られているか否かについて検討 |
資材および機材の運搬に用いる車両の運行 |
調査情報 | @環境振動および道路交通振動の状況
A地盤の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 「表層地質図」等による地盤の情報の収集および当該情報の整理 |
現地調査 | @ | <環境振動>
「JIS Z 8735」に定める振動レベルの測定方法に準拠
<道路交通振動>
振動規制法施行規則に定める方法に準拠 |
A | 現地踏査により把握 |
予測手法 | 振動レベルの80%レンジの上端値を予測するための式を用いて予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「振動規制法に基づく道路交通振動の限度」との整合性が図られているか否かについて検討 |
列車の走行 |
調査情報 | @環境振動および鉄道振動の状況
A地盤の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 「表層地質図」等による地盤の情報の収集および当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「JIS Z
8735」に定める振動レベルの測定方法に準拠 |
A | 現地踏査により把握 |
予測手法 | 既に供用している列車の事例の引用による定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について(勧告)」における「新幹線鉄道の指針値」との整合性が図られているか否かについて検討 |
微気圧波 |
列車の走行(地下を走行する場合に限る。) |
調査情報 | @土地利用の状況
A地形の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 地形図、都市計画図および住宅地図により情報収集 |
現地調査 | 現地踏査による土地利用状況、地形調査 |
予測手法 | トンネルの長さと列車走行の関係事例の引用および解析による定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
水環境 |
水の濁り |
切土工等または既存の工作物の除去
トンネルの工事 |
調査情報 | @濁度または浮遊物質量の状況
A流れの状況
B気象状況
C土質の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | @ | 「水質汚濁に係る環境基準について」の測定方法に準拠 |
A | 「建設省河川砂防技術基準(案)同解説」に基づく測定方法 |
B | 調査時の天候の記録 |
C | 調査河川の土質の区分 |
予測手法 | 予想される排水量および汚濁水処理装置の処理能力を勘案した完全混合式による定量的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「水質汚濁に係る環境基準」との整合性が図られているか否かを検討 |
水の汚れ |
トンネルの工事 |
調査情報 | @国または地方公共団体による水質に係る規制等の状況
A生活環境の保全に関する環境基準項目、その他の項目としてCOD、全窒素、全燐の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 「水質汚濁に係る環境基準について」の測定方法に準拠 |
予測手法 | 水の汚れへの影響を軽減するための配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討するとともに、「水質汚濁に係る環境基準」および「水質汚濁防止法第3条第1項に基づく排水基準」との整合性が図られているか否を検討 |
水底の底質 |
切土工等または既存の工作物の除去
トンネルの工事 |
調査情報 | 水底の底質の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存資料およびヒアリングによる把握 |
現地調査 | 「底質調査法」の含有量試験に準拠 |
予測手法 | 環境への影響を軽減するための配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
地下水の水質および水位 |
トンネルの工事
鉄道施設(トンネル)の存在 |
調査情報 | 地下水の水質および水位の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | <地下水の水質>
「地下水の汚染に係る環境基準」および水道法に基づく水質基準に準拠した項目および方法による。
<地下水の水位>
メモリー式水位計による連続観測 |
予測手法 | 地下水の水質、水位、施工位置および施工方法を勘案した定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
水資源 |
トンネルの工事
鉄道施設(トンネル)の存在 |
調査情報 | 水資源の利用状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 現地踏査および聞き取り調査 |
予測手法 | 地下水位と施工位置の関係を勘案し、水資源の利用への影響を軽減するための配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
土壌に係る環境・その他の環境 |
重要な地形および地質 |
工事施工ヤードおよび工事用道路の設置
鉄道施設(トンネル、地上式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @地形および地質の概況
A重要な地形および地質の分布状態および特性 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 現地踏査 |
予測手法 | 地形および地質への影響を軽減するための配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
地盤沈下 |
切土工等または既存の工作物の除去
トンネルの工事 |
調査情報 | @地盤沈下の発生状況
A軟弱地盤等の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 現地踏査および現地ヒアリング |
予測手法 | 地盤沈下対策に関する配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
土壌汚染 |
切土工等または既存の工作物の除去
トンネルの工事 |
調査情報 | @土壌の汚染状況
A地質の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 鉱区位置図、表層地質図、地形図等による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
予測手法 | 土壌汚染対策に関する配慮事項を明らかにすることによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
日照阻害 |
鉄道施設(嵩上式)の存在 |
調査情報 | @土地利用の状況
A地形の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献、地図等による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 現地踏査 |
予測手法 | 冬至日における等時間の日影線を描写した日影断面図の作成による予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
電波障害 |
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在
列車の走行(地下を走行する場合を除く。) |
調査情報 | @土地利用の状況
A地形の状況
B電波受信の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 地図等による情報収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 画質評価および電界強度の測定 |
予測手法 | テレビ電波予測プログラムソフトによる計算および類似事例の引用による定性的予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
文化財 |
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | 有形文化財、民俗文化財、史跡等法令で指定されているもの等の分布状況、重要度、
規模、範囲等 |
調査手法 | 文献調査 | 福井県および関係市町の既存文献の収集および整理 |
現地調査 | 現地踏査 |
予測手法 | 事業計画を基に、文化財の改変の程度を把握することによる定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
生物の多様性の確保および自然環境の体系的保全 |
動物 |
重要な種および注目すべき生息地 |
工事施工ヤードおよび工事用道路の設置
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @脊椎動物、昆虫類その他主な動物に係る動物相の状況
A動物の重要な種の分布、生息の状況および生息環境の状況
B注目すべき生息地の分布ならびに当該生息地が注目される理由である動物の種の生息の状況および生息環境の状況 |
調査手法 | 現地調査 | <哺乳類>
任意確認、トラップ
<鳥類>
任意確認、ルートセンサス、定点センサス
<両生類・爬虫類>
任意確認
<昆虫類>
任意確認、ベイトトラップ、ライトトラップ
<魚類>
任意確認
<陸産貝類>
任意確認
<底生動物>
任意確認 |
予測手法 | 既存の知見等の引用または解析により定性的に予測するものとし、重要な動物種および地域個体群への影響の種類、影響の箇所、影響の程度について予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
植物 |
重要な種および群落 |
工事施工ヤードおよび工事用道路の設置
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @種子植物その他主な植物に係る植物相および植生の状況
A植物の重要な種および群落の分布、生育の状況および生育環境の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | <植物相>
現地踏査
<植物群落>
コドラート調査 |
予測手法 | 既存の知見等の引用または解析により定性的に予測するものとし、重要な植物種の現状、影響の種類、影響の箇所、影響の程度について予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
生態系 |
地域を特徴づける生態系 |
工事施工ヤードおよび工事用道路の設置
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @動植物その他の自然環境に係る概況
A複数の注目種等の生態、他の動植物との関係または生息環境もしくは生育環境の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 前述の動物および植物の調査と同様の手法 |
予測手法 | 既存の知見等の引用または解析により、上位性および典型性、特殊性の観点から定性的に予測するものとし、地域を特徴づける生態系として抽出した生物の生息・生育環境について、消失、縮小および分断等の影響を予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
人と自然との豊かな触れ合いの確保 |
景観 |
主要な眺望点および景観資源ならびに主要な眺望景観 |
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @主要な眺望点の状況
A景観資源の状況
B主要な眺望景観の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による主要な眺望点および景観資源の状況を把握 |
現地調査 | 現地踏査(写真撮影等) |
予測手法 | 主要な眺望点および景観資源についての分布の程度および改変の程度を踏まえた主要な眺望景観について、フォトモンタージュによる視覚的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
人と自然との触れ合いの活動の場 |
主要な人と自然との触れ合いの活動の場 |
鉄道施設(地表式、嵩上式)の存在 |
調査情報 | @人と自然との触れ合いの活動の場の状況
A主要な人と自然との触れ合いの活動の場の分布、利用の状況および利用環境の状況 |
調査手法 | 文献調査 | 既存文献による情報の収集ならびに当該情報の整理 |
現地調査 | 現地踏査(写真撮影等)およびヒアリング調査 |
予測手法 | 主要な人と自然との触れ合いの活動の場の分布および改変の程度を踏まえた定性的な予測 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |
環境への負荷の量の程度 |
廃棄物等 |
建設工事に伴う副産物 |
切土工等または既存の工作物の除去
トンネルの工事 |
予測手法 | 建設工事に伴う副産物の発生状況を把握し、再利用や処理・処分の方法を示すことによる予測握 |
評価手法 | 環境への影響が事業者の実行可能な範囲で回避または低減されているか否かを検討 |