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中山の湿地

なかやまのしっち

中山の湿地

中山の湿地は,三方五湖の東部に位置し、国道265 号線から一段低くなった所にハンノキやヨシが繁茂する湿地の姿を一望することができます。本湿地は,敦賀市の中池見湿地とほぼ同じような環境のもとに成立した低湿地です。かつては水田として利用されていましたが、耕作が放棄されたあとに様々な湿生植物が侵入し,現状に至っています。

カモなどの野鳥の休息地となっていほか、ハッチョウトンボが見られるなど、中池見と同様にトンボ類などの昆虫相も豊富です。ヨシが優占する群落がほとんどを占めているが、全国的にも希少種となっているミズアオイ,サンショウモが見られるほか、ヌマトラノオ、ホタルイ、ヒメホタルイ、イヌタヌキモなどの湿生植物が多く生育しています。本湿地では、このように多様な生物相が見られることから、低地の湿地が埋め立てなどによってほとんどなくなっている中で、これだけの規模で残存していることは極めて貴重なものです。


所在地三方上中郡若狭町中山
湿地タイプ沼沢地、休耕田、放棄水田、水田
面積13ha
標高40m
保護区指定 



湿地データ出典 「第5回自然環境保全基礎調査 湿地調査結果(1995年3月 環境省)」
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