福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 音海断崖
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
高浜町:音海(1156,1157)
選定理由 その他地質学的に貴重な地点,地形形成史から見て典型的な地形
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
解   説  若狭湾西部に突出した内浦半島の北側に発達する海食崖が音海の断崖である.高さ270m を超える断崖は,中新世前半(1,400 〜1,300 万年前)の安山岩および同火砕岩からなり,壮大な景観を誇っている.蘇洞門(そとも)(177 )とともに若狭湾の海岸美を代表する景観の一つである.半島東側の名島付近には隆起海食台が発達する.巨大な断崖と隆起海食台は日本海における荒波の侵食作用の激しさを物語っており,教育的にも貴重な教材である.地形学的には,ここから東の若狭湾は沈降海岸(リアス式海岸)であり,西は隆起海岸となっている.
保護の現状
 と留意点
 若狭湾国定公園内である.アプローチが難しいこともありすばらしい景観が残っている.今後,観光資源として利用されると思うが開発には十分な配慮が必要である.現況は比較的良好であるので,この状態を保つことが重要である.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)