福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 高浜町和田の蛇紋岩体
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
高浜町:和田(1131)
選定理由 希少な鉱物・岩石を産出する地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  高浜町和田の国道27 号線沿いに蛇紋岩の露頭がある.これは含斜方輝石カンラン岩が蛇紋石化を受けたものである.露頭は風化し,崩れ易くなっている.露頭をよく観察すると,蛇紋石化した岩石の中に原岩の状態(カンラン岩)の残骸が認められる.岩石が変質していく様子を知るには適切な露頭である.かつては,この蛇紋岩(カンラン岩)は大島半島に分布するカンラン岩と一連の岩体であった,と思われる.大島半島岩体の最南部に位置する.
保護の現状
 と留意点
 前回の調査時点と特に変わってはいない.本露頭は国道沿いでもあるので,露頭保護に関しては現状維持が望まれるが,今後災害等を避けるための工事等による改変はやむを得ないと考える(同じ様な蛇紋岩およびカンラン岩は大島半島にも発達し,そこでは観察にも適している露頭も多数存在するので,大島半島のものを積極的に保存したい).


 (図上のNO.190ポイント)


(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)