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名 称 |
名田庄村久坂の古屋層 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
名田庄村:久坂,久田川(1039,1040,1052,1053) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
名田庄村の久田川を中心とした地域に分布する古屋層は,丹波帯中生層の中でも,次の点で特徴がある.1 )比較的単調な砂岩・頁岩の互層であるにもかかわらず,層状チャートを挟む.2 )ほぼ東西の走向をもち,南,あるいは北に急斜する構造は大変安定しており,古屋層以外の丹波帯中生層とは大きく異なる.3 )特に頁岩は粘板岩質ないし千枚岩質である.4 )砂岩や頁岩の構成鉱物に多量の雲母を含む.5 )保存が悪いながらも,後期ジュラ紀の放散虫化石を含む.このような特徴から,石炭紀からジュラ紀中期に及ぶ丹波帯コンプレックスとは異なる性格の地層であり,丹波帯の付加時期および付加関係,ひいては,日本列島の形成に関してして重要な情報を提供する地域である. | ||
保護の現状 と留意点 |
広い地域に分布するので,当面特に配慮する必要はないと考えられる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |