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名 称 |
上根来の崩壊地形と埋積谷 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
小浜市:上根来(1027,1028,1038,1039) | ||
選定理由 |
地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
遠敷川に沿って上流に進むと,お水送りの神宮寺や石灰洞窟を過ぎて,やがて上根来(かみねごり)に達する.この地域は遠敷川の最上流に当たるが,源流は県境の分水嶺にある.この周辺の水系は,どちらかと言えば格子状の適従的な水系である.下流から続いてきた緩斜面の後方の山地には集落が形成されているが,急崖を持つ崩壊地形状の形態を示し,地すべりの痕跡を思わせる地形が各所に残っている.事実,過去にこの地区は地すべり地区として指定されていた.詳細に見ると,背後の山地は急傾斜地域であり,集落が発達する平坦地は,階段的な形態をなしていることから,何回もの地すべり的崩壊により,現地形が造られたものと思われる.集落を形成する平坦面は複雑な段落をなし,人為的な石積みによって自然地形を改変あるいは保護しているが,地形面を構成する堆積物は明らかに崩壊性の岩屑と,土石流堆積物である.上根来周辺の地質は頁岩・砂岩を主として,チャ−ト,緑色岩などからなる丹波帯中・古生層である.地層の走向傾斜は,北向きの同斜構造をとる.県境の分水嶺には百里ケ岳(931m )を始め,標高800 〜900m 級の山稜が連なっている. | ||
保護の現状 と留意点 |
過去には,分校や寺院もあり水清く,山村を代表するような生活舞台であった.今日では百里ケ岳や木地山峠への登山の基地となっている.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |