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名 称 |
三方五湖の湖面低下を示す平坦面 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町):成出(974,975,989,990) | ||
選定理由 |
地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
若狭湾のリアス式海岸を特徴つけている三方五湖の湖面の広がりが最近狭小化しており,次第次第に湖の深さも浅くなりつつある.一つの理由は,周囲から流れ込む土砂,泥が湖周縁に堆積しつつあるからである.もう一つの理由は,湖水面そのものが低下したからである.特に,浦見川の掘削・通水による湖水面の低下により,湖の外縁部に堆積していた平坦な地形が水面の上に露出するようになった.このようにして水面上に現れた地形が別庄,成出(なるで)や生倉(いくら)に広く発達する.湖に堆積した地層がそのまま乱されることなく地表に露出した例である.これらの平坦な地形面は,水中では,砂泥がほぼ水平に堆積することを示す好例となる. | ||
保護の現状 と留意点 |
水面上に現れた平坦面を水田として使用している部分は,平坦さがよくわかるが,集落化が進んだ部分については,平坦さを理解するのが難しくなっている.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |