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名 称 |
烏辺島と海中公園 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
若狭町(旧三方町):世久見(988,989,1004,1005) | ||
選定理由 |
地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
常神・黒崎の両半島に囲まれた湾のほぼ中央部に,島頂高度95m の烏辺島が存在する.島の周囲は小岩礁と波食による断崖からなり,特に,層状チャ−トが海食された部分は急崖をなして海中に入る.砂岩・頁岩はメランジェ岩で小波食台によく露出している.小島であるが植物が良く繁茂し,汀線下にはホンダワラ・ワカメを始めとして多くの海草類と豊富な色模様を持った海棲動物が生息している.海中公園として注目されている地域であり,海中の透明度は高く,まさに紺碧の海である.烏辺島を焦点とするように配置している湾岸の地形と調和して,素晴らしい景観をなしている.世久見,食見(しきみ)等の海岸線の露頭にはメランジェ(混在岩)が産出している. | ||
保護の現状 と留意点 |
烏辺島周辺地域は,国定公園の海中公園地区に指定されている所で,周囲の地形は美しく,海中の変化に富んだ地形と岩礁,さらには,頁岩を主体とするメランジェの岩相は,烏辺島の特異な地形と相まって格別の地勢を造りあげている.近年トンネル掘削などによって海岸道路が整備され,環境の改変が自然崩壊の進行を早めているように思われる.保護の対策の充実が望まれる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |