福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 三方五湖
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
若狭町(旧三方町)美浜町:(958,959,960,961,971,972,973,974,986,987,988,989)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの)
解   説  三方五湖は,三方湖(淡水)・水月湖(半淡水)・菅湖(半淡水)・日向湖(塩水)・久々子湖(塩水)の5 つからなる.五湖は,三方・熊川の2 つの断層によって沈降した一段低い山地の間に発達している.三方五湖には南から 川(はすがわ)が注ぎ,北方では若狭湾に通じている.最も大きい水月湖の最大水深は33.7m であり,三方湖は5.8m ,久々子湖2.5m ,菅湖13.0m ,日向湖38.5m である.三方湖中に堆積している沖積層の最大層厚は約15m である.三方湖と水月湖では富栄養化が著しく進んでいる.かつて五湖はつながっていなかったが,菅湖と三方湖とは「堀切」で,水月湖と久々子湖とは「浦見川」で,水月湖と日向湖とは「嵯峨隧道」でそれぞれつながった.浦見川は1664(寛文6 )年,嵯峨隧道は1934 (昭和9)年に完成した.
保護の現状
 と留意点
 この地区は,若狭湾国定公園の一角をなし,自然景観が大変よい.全体としては保全状態は良好である.しかし観光地化が進展している.これ以上自然をそこなわないよう注意すべきである.特に水質汚濁を防止する必要がある.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)