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名 称 |
野坂断層 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
敦賀市:長谷(867,868,896,897) | ||
選定理由 |
典型的な構造地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
敦賀平野の南西端を区切る野坂断層は地形に現れた教科書的な活断層である.文献によれば確実度1 ,活動度Bであり,北北西方向に6 qの長さを持つ.長谷地区では段丘面(開析扇状地面)を変位させ,低断層崖,谷の屈曲などが見られる.断層線に沿った凹地が約300m の長さに渡って発達し,段丘面が耕地になっているのに対しこの凹地部では雑木林となっているので区別が容易である.この凹地を利用して溜池が作られている.長谷地区の凹地は北西−南東方向に延び,その延長は北西方向で野坂山地と扇状地堆積物の境界となり,関峠の鞍部へとつながっている.南東延長は敦賀断層(150 )と交差し,さらに南東では,黒河川に切られ,その東岸では不明となる. | ||
保護の現状 と留意点 |
長谷地区の凹地は貴重なものであり,宅地や耕地の改修の際に崩されないような配慮が望まれる.また,川の屈曲について護岸工事がなされているが,大規模な流路の変更については,慎重な配慮が望まれる.同様な断層地形があったと思われる木ノ芽断層や敦賀断層が走る山地と開析扇状地の境界が,戦前の練兵場・戦後のゴルフ場の開発工事で失われてしまった.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |