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名 称 |
敦賀平野周辺の段丘地形・洪積世 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
敦賀市:みどりケ丘町[敦賀国際ゴルフ場],公文名,道ノ口,金山(835,836,867,868) | ||
選定理由 |
古生物学的に重要な地点,地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
敦賀平野の南部の山麓に断片的に洪積層が分布する.道口,金山西部の国道27 号線沿いの本層は,クルミ,木片,など多くの植物化石を含む薄い層状泥炭が発達する.一方,みどりケ町,公文名,長谷,山町の黒河川の流域に沿って侵食段丘崖が発達し,その段丘上面に平坦な地形面を持つ洪積層が分布している.層序は地域によって多少の違いはあるが,下位から砂礫層,泥炭,砂・泥互層および砂層からなる.黒河川が花崗岩山地から開放されて平野部に流出する部分では模式的な扇状地が発達していたが,戦後の開発によって地形も大きく改変されてしまった.山麓のみどりケ丘町敦賀国際ゴルフ場周辺の黒河川の右岸と左岸は,大きく地形高度が異なる.山麓側には洪積層が厚く広がり,平野部側は氾濫原の砂礫層や砂層を被覆する沖積層が分布する.洪積層の層厚は,山麓部では約10m 程が露出しているが,敦賀平野の各地の地下資料から判断すると,150m 以上と推定される.長谷町,みどりケ町に広がる平坦面地形とこれを開析して流れる黒河川の周辺地域は,黒河峡谷を流れる清水が見られた地域でもあるが,ここでも住宅団地の開発が急速に進められている.みどりケ丘,長谷集落などの山麓地帯から産出する植物化石群は洪積世中期の氷期の堆積物であることを示す. | ||
保護の現状 と留意点 |
この洪積層の堆積環境は断層運動に伴う沈降部に堆積物が供給されるという扇状地性のものであるが,敦賀断層や周辺地域の構造運動と密接に関わっている.敦賀平野は小規模であるが,様々な地質,地形の特徴を持っており,地形を学ぶ徒のフィールドとして多くの研究報告が存在する所でもあったが,近年市街地の開発が平野山麓周辺におよんで,洪積層は除去され,さらには造成地としてなり,その分布地域は限られてきた.敦賀地方の地質の地帯構造は琵琶湖や若狭湾形成との関連について重要な意義を有する.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |