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名 称 |
敦賀市元比田の海成段丘 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
敦賀市:元比田(761) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
敦賀市元比田には海成段丘が発達している.段丘面は緩く海側に傾いている.この段丘は大きな扇状地の末端部としての性格も持つ.海成段丘に含まれる礫には花崗岩や安山岩が多い.このうち,花崗岩の供給地は扇状地の頂部に分布する鉢伏山花崗岩であることは明瞭である.しかし,鉢伏山(141 )には安山岩は分布しておらず,安山岩の起源は不明である.安山岩には熱変成を受けたものが多い.一つの可能性として,現在では失われてしまったが,かつて鉢伏山の上には安山岩が広く分布していたのかも知れない.この安山岩礫の起源を決めることは甲楽城断層の活動履歴を決める上でも重要である.なお,杉津の岡崎山(140 )には変成作用を受けた安山岩が分布している.この安山岩との関係も興味深い. | ||
保護の現状 と留意点 |
大規模に地形を改変しない配慮が必要である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |