| |||
| |||
名 称 |
河野海岸の枕状溶岩と凝灰角礫岩 | ||
---|---|---|---|
学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
南越前町(旧河野村):河野海岸有料道路(797) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
河野海岸有料道路に沿って,多量の緑色岩,頁岩が露出している.このうち,緑色岩は玄武岩や安山岩が変質したものである.緑色岩をよく見ると,枕程度の,丸みを帯びた扁平な球形物が重なったように見える部分がある.これらは,枕状溶岩と呼ばれるもので,玄武岩質溶岩や安山岩質溶岩が水中に流れ込む際にできる.通常,枕状溶岩は水深200m より深いところで形成される.一方,近くには見事な凝灰角礫岩も発達する.このような事実から,水深200m よりやや深い海での大規模な海底火山活動があったことが推定される.なお,この地点の緑色岩に接した凝灰岩からは三畳紀型の放散虫化石が得られている. | ||
保護の現状 と留意点 |
海岸に分布している岩石であるので,そのまま放置すればよい.ただ,最近釣り人のマナーの悪化に伴い,露頭が汚れてきている.河野海岸有料道路沿いには,これら以外にも良好な露頭が多くあり,研究や教育用に使われるので,コンクリートの吹き付け等はできるだけ避け,露頭として維持することが望まれる.
| ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |