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名 称 |
野島崎の放散虫化石 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
越前町(旧越前町):野島崎(912) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
野島崎と干飯崎とは,呼鳥門(116 )と並んで,越前海岸の重要な観光スポットである.野島崎は西谷流紋岩により,干飯崎は中新世安山岩により造られている.特に野島崎を構成する西谷流紋岩の下位から南条山地中生界の頁岩が顔を出している.露頭の大きさは,ほんの数m であり,通常は海水面下にある.この頁岩は黒緑色を呈し,放散虫化石を含む.それらは,Canoptum 属などであり,前期ジュラ紀の堆積岩であることが確認されている.この露頭は西谷流紋岩の厚さや,南条山地,丹生山地,および甲楽城断層等の地質学的関係を示唆する重要なデータを提供する.特に,南条山地で最近見つかった超丹波帯相当層の分布範囲を確認するのに重要な役割を果たす. | ||
保護の現状 と留意点 |
この露頭は海水面ぎりぎりにあり,満ち潮の時には水没している.海岸にある露頭であるが,将来埋め立てなどにより失われる可能性もあるので,保護のための配慮が必要である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |