福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 織田町の河川争奪と分水界
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
越前町(旧織田町):打越(787,788,789,823,824,825,850,851,852)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  天王川は現在織田町の南側から東に向かって流れている.しかし,天王川に関係した河岸段丘の分布を調べると,かつては南から流れてきた天王川はそのまま現在の織田町を南北に横切り,打越から下糸生へ向かっていたことがわかる.天王川が織田町江波から東に流れ出したため,新たに分水界が打越にできた().すなわち,天王川は,打越からさらに今の越知川を経由して北上していたのである.打越では,農地改良碑を境にして,南側の水は南へ,北側の水は北側へと流れている.河川争奪により,流路・流向が変化したことを明瞭に示す重要な地点である.
保護の現状
 と留意点
 織田町市街地の北端にあり,周囲は田畑である.特に配慮する必要はないが,しかし,このように重要な地点であることを示す案内板の設置が望まれる.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)