福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 武生市大虫の礫岩
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
武生市:大虫(752)
選定理由 希少な鉱物・岩石を産出する地点,その他地質学的に貴重な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  武生から西方の八田へ向かう県道沿いに礫岩が露出する.礫種およびサイズとしては,チャートの小円礫が多い.基質は花崗岩質ないし流紋岩質の砂岩であり,基質:礫の比はおおよそ4:1 程度である.このような性格と,近くには鬼ケ岳などの白亜紀流紋岩が広く分布することから,この礫岩は白亜紀末の足羽累層に対比される可能性が強いが,露頭自体が孤立しているので,不明な点が多い.今後の研究が待たれる.また,県道から北に数100m 入ったところに石灰岩の巨転石(111 )が存在する.類似の石灰岩は,八田,横根,三つ俣にも露出する.地質学的詳細は不明であるが,これらの岩石は美濃帯や飛騨外縁帯の性格を検討する上で貴重である.
保護の現状
 と留意点
 道路沿いに小規模に露出するだけであるので,吹き付け等をできるだけ避け,露頭を維持することが望まれる.


 (図上のNO.112ポイント)


(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)