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名 称 |
鯖江断層と湧水群 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
鯖江市:鯖江(594,595,596,630,631,632) | ||
選定理由 |
特異な地質構造が見られる地点,地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
鯖江断層は福井市浅水二日町付近から鯖江市瓜生町付近まで,ほぼ南北方向にのびる長さ8 qの断層である.この断層は西側の洪積台地と東側の沖積平地を南北にのびる断層崖で区切り,武生市では北東部の扇状地において,地形の傾斜に明瞭な変化を与えている.鯖江断層をまたぐ水準測量結果や,γ線強度の変化する点と断層線が一致していること,「断層線に沿う工事現場において,落差数10 pの西側が逆断層型に東へのし上がっている地層の運動の跡が発見されている」との報告から,活断層である可能性が高いといえる.また空中写真でも鯖江市で南北にのびる断層崖を確認することができる.なお活断層研究会編(1991 )は鯖江断層を,確実度U,活動度B ,西側隆起,左ずれの活断層だとしている.この鯖江断層沿いには湧水が直線的に配列している.また,「浅水」,「水落」,「長泉寺」,「清水」,「舟津」等の水に関係する地名が並んでいる.しかし湧泉の多くは市街化や工場進出による多量の地下水利用により,昭和40 年前後に枯渇している.現在も湧出しているのは五郎丸地区にある泉源であり,この地区にはかつて多くの泉源があり,湿原状であったという.このような湧水点の分布および地形から,断層はさらに南の武生まで及ぶ可能性も指摘されている. | ||
保護の現状 と留意点 |
現在は泉源の多くは枯渇し,失われてしまっているが,残ったものについては,断層と関連して,またこの地域の歴史的遺産としてもぜひとも残していく必要がある.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |