福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 兎越山・八幡山の岩相層序
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
福井市:兎越山(589,590,625,626)
選定理由 その他地質学的に貴重な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  足羽三山の一つ,兎越山では新生代新第三紀中新世の糸生累層の火山岩部層の一部を連続的に観察できる.隣接の足羽山と異なり水成の火山性堆積物が主体をなし,最上部を安山岩が覆っている.地層中には蓮痕やフレ−ム(火炎)構造などの堆積構造が発達している.水成堆積物は細粒の互層部を含み,この南部の引目地区の海成層に続くが,ここではまだ詳細な年代を示す化石の証拠は得られていない.八幡山は兎越山の堆積層に貫入した石英安山岩質の火山岩からなり,両山の境界付近で熱変質を受けた接触部が観察される.
保護の現状
 と留意点
 足羽山を含む地域は市中公園として整備されている.なお,岩石の風化が著しいので,地すべり等の災害に注意する必要がある.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)