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名 称 |
福井市水切の三瓶木次テフラ | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:水切(699) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
丹生山地の北側,砂子坂台地には芦原砂層に対比される更新統の砂質堆積層が広く分布する.この砂質堆積層は,古土壌を挟んで古砂丘堆積物からなる上部層と海成段丘堆積物からなる下部層に区分される.この付近で産出する火山灰層としては上部層を覆う土壌中に大山倉吉(だいせんくらよし)テフラ,姶良(あいら)Tn テフラ,鬼界アカホヤテフラが,古土壌中に鬼界葛原(きかいとづらはら)テフラ,阿蘇4 テフラが,下部層中に三瓶木次(さんべきすき)テフラが知られており,下部層を構成する海成段丘堆積層は南関東の小原台面構成層に対比されることが明らかになっている.水切の露頭においては,下部層を構成する砂層,シルト層が露出し,シルト層中に厚さ約10cm の明黄褐色を呈するガラス質火山灰が挟まっている.この火山灰は構成鉱物およびガラスの屈折率から三瓶木次テフラであると同定されている.三瓶木次テフラは約9 〜10 万年前頃,三瓶火山から噴出した火山灰であり,北陸から東北地方の段丘堆積層の対比の上では欠くことのできない鍵層となっている. | ||
保護の現状 と留意点 |
三瓶木次テフラは福井県下では甲楽城,三国,およびこの水切においてその産出が知られているが,現在,厚い明瞭な火山灰層として観察できるのは水切のみである.本テフラは段丘年代決定の上で欠くことのできないものであり,福井県下における模式地として,また教育上,露頭の保護が必要である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |