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名 称 |
今庄町芋ヶ平蓮如上人遺跡の石灰岩体 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
南越前町(旧今庄町):芋ヶ平(419) | ||
選定理由 |
古生物学的に重要な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
フズリナ類は,石炭紀後半に入ってから,急速に進化し,110 属,5,000 種以上に分化し,その後,二畳紀末に絶滅した原生動物である.フズリナ類の大多数の属は,オーストラリア及び南極大陸を除く他のあらゆる大陸の海成層から産出するため,後期古生代の地質年代を決定する示準化石として,有効かつ重要な化石である.しかしながら,保存の良いものが得られることは少ない.今庄町芋ケ平の石灰岩体(蓮如上人遺跡)は,南条山地北部の混在岩相中に介在し,その最も厚い部分では70m に達すると見られる.大部分が生物岩相としての石灰岩であり,一部に無生物礫質結晶石灰岩も存在するが,石灰岩には石英,長石質の砂,泥質部をほとんど挟まず,全岩が石灰質堆積物である.さらに,本石灰岩は,下部から腕足,介形類の軟体動物群と底生小型有孔虫,海ユリ,単体サンゴ類の化石を,上部から藻類とコケ虫類の化石を,最上部からは保存状態が良く,時代決定に有効なフズリナ化石を多数産出する.これらのことから,本石灰岩体は,石灰岩体形成期の環境や堆積構成の機構,さらに混在岩相の形成史を考える上で重要な意味を持つものである.また,本石灰岩中のフズリナ化石は,断面で5 o以上もあるものもあるため,肉眼でも渦巻き状のつくりが観察できることから,地学教育的にも貴重な岩体である. | ||
保護の現状 と留意点 |
現在,蓮如上人遺跡として保護されている.さらに露頭もよく保存されているので,現状のままでよいと思われる.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |