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名 称 |
冠山残丘 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
池田町:冠山(344) | ||
選定理由 |
地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
冠山(1,257m )は,烏帽子冠状の山容をしており,高度1,000m 内外の平坦面から屹立している.この平坦面は,高位平坦面で,かつての準平原面の残骸と考えられる.その平坦面上に屹立する冠山は,砂岩中に挟まれるチャートの部分にあたり,侵食に対して強いチャートが差別侵食により取残りされた残丘とみなされる.冠山が位置する足羽川上流域では,侵食が進み谷は深く,標高700m 付近からは,山腹の傾斜は急で(30 度)あるにもかかわらず,標高1,000m 付近には平坦面も認められる.全体的に,冠山付近はきわめて急峻な地形となっている.これらの特色は,冠山を含む越美山系の地形発達史を物語る地形現象で,冠山は二次輪廻の残丘である. | ||
保護の現状 と留意点 |
冠山からの展望はよい.また,登山道に沿ってシャクナゲが自生し,山頂付近の平坦面は高層草原としてハイカ−の休息地にもなり,自然景観もよい.できるかぎり手を加えず,全体を保全すべきである.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |