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名 称 |
池田町持越の穿入蛇行 | ||
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学 名 |
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分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
池田町:持越(384) | ||
選定理由 |
地形形成史から見て典型的な地形 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
冠山から北に向かって流れ下ってきた足羽川が持越で大きくループを描いている.ループの接点(最短距離20m )で,落差も50m になっている.いわゆる穿入(穿刻)蛇行の典型的な例である.穿入蛇行河川とは,山地に形成された谷の中を,蛇行状に曲流しながら流れる河川を言う.隆起または侵食基準面の低下のため曲流していた河川が回春し,下流側の河床が基盤岩中に深く掘り込んだ地点とまだ侵食されていない部分が近接した地点に生ずる.持越付近の足羽川はその典型である.古期花崗岩の基盤を侵食し,蛇行して流れ,蛇行によるループのもっとも近接部が接合しつつあり,まさに蛇行切断寸前である.この足羽川の穿入蛇行は,両岸の谷壁が対称的であることから,急激な下刻によって形成されたものと解される.いずれにしても,足羽川の回春による二次輪廻の地形で,先行谷の特徴をよく示している. | ||
保護の現状 と留意点 |
典型的な穿入蛇行の例として県内では珍しい.また地形発達の上からも,河川の回春・二次輪廻地形を観察できる絶好の地形である.観察適地としての維持が望まれる.また,穿入蛇行を説明した案内板の設置が望まれる.本流域には足羽川ダム計画がある.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |