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名 称 |
蠅帽子川の赤岩チャート | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
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位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:蠅帽子川(197) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
真名川の一支流である笹生川のさらに一支流である蝿帽子川の中流域には赤色チャートが露出する.この地域には左門岳累層と呼ばれる粗粒砂岩層が分布するが,左門岳累層の構造的下位に南条山地の頁岩・チャート類似層が発達している.このチャートには放散虫化石が含まれ,三畳紀後期からジュラ紀前期の放散虫年代が得られている.色調が大変赤いため,赤岩チャートと名付けられている.頁岩は黒色を呈する.赤岩チャートと黒色頁岩との関係は不明である.赤岩チャート,黒色頁岩,および左門岳累層とのコントラストは著しい.特に赤色チャートは飛騨帯に最も接近して露出するチャートであり,飛騨帯と美濃帯との接触関係を示唆するきわめて重要な露頭である. | ||
保護の現状 と留意点 |
明治維新頃に水戸天狗党が通った道沿いであるが,深い山の中の谷に現れており,当面心配はない.むしろ,調査困難である.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |