福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 雲川上流の放散虫化石産地
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
大野市:熊河(316)
選定理由 古生物学的に重要な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  大野市から岐阜県へ抜ける国道157 号線の熊河川(雲川の一大支流)沿いの露頭であり,この地域で,唯一放散虫化石(ジュラ紀前期)が発見された露頭である.放散虫を含む岩石は,いわゆる層状珪質頁岩であり,一部チャート化している.全体に緑色である.岩質と放散虫年代,構造が完全に一致する地層が足羽川流域の田代に存在する.この発見により,この地域の地層はその西側の田代地域から連続していることが明らかとなった.すなわち南条山地の地質が足羽川上流部から熊河川上流部まで連続していることが確認された.発見された放散虫については最近印刷公表された.今後この地域の地質研究に重要である.
保護の現状
 と留意点
 国道沿いに露出しているが,吹き付け等で露頭が隠れる可能性がある.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)