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名 称 |
勝原の勝原閃緑岩 | ||
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学 名 |
− | ||
分 類 1 |
地形地質 | ||
分 類 2 |
− | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大野市:勝原(141) | ||
選定理由 |
その他地質学的に貴重な地点 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
勝原閃緑岩体は細粒で均質な角閃石閃緑岩からなり,日本における閃緑岩の代表的な岩体として知られている.この岩体はかつては白亜紀後期の新期花崗岩とされてきたが,年代測定により,荒島岳火山岩類とともに,グリーンタフ期の火成岩類であることが明らかにされている.勝原周辺では勝原閃緑岩を取り囲むように荒島岳火山岩類があり,さらに外側に安山岩質の環状岩脈が断続的に貫入し,同心円状の構造,すなわちコールドロン(荒島岳コールドロン)を形成している.放射年代値としては,Ishihara et al .(1988 )は勝原閃緑岩について18.3- 20.9Ma ,冨岡ほか(1987 )は勝原閃緑岩体は18Ma ,荒島岳火山岩類は20Ma ,平行岩脈群は22 〜21Ma という年代値を報告している.福井県下では,ほぼ同時代の閃緑岩,花崗閃緑岩類が能郷白山,鉢伏山などに知られている. | ||
保護の現状 と留意点 |
勝原閃緑岩はこの地域に広く分布しており,失われる心配はない.
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(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |