福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 勝山市木根橋付近の地質
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
勝山市:木根橋(178)
選定理由 その他地質学的に貴重な地点
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  勝山市木根橋付近には,手取層群の赤岩亜層群に対比される北谷互層が分布する.この北谷互層は,赤岩亜層群の中位の層序学的位置を占め,滝波川流域で約300m の厚さである.地質年代は,下部白亜紀である.本層は砂岩と頁岩を主体とし,これに凝灰岩を伴う.砂岩は細粒ないし粗粒で,下位層の赤岩砂岩層より細粒質である.頁岩は雲母の小片を含み,砂質である.凝灰岩は暗緑色で,時に赤褐色を呈する.木根橋付近では,上流の河床より,プリカトウニオなどの貝類の化石やタニシ類が産出する.これらの化石は,石徹白亜層群中の五味島礫岩層,桑島頁岩砂岩互層や伊月頁岩層などからは全く産出されないものである.そのために,北谷互層から産出する動物化石群を,北谷動物化石群と呼ぶ場合もある.
保護の現状
 と留意点
 木根橋付近では,護岸工事が進んでおり,露頭が少なくなってきている.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)