福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
地形地質
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名   称 芦原町伊江葭の古砂丘層
学   名
分 類 1 地形地質
分 類 2
位   置
(2kmメッシュ番号)
あわら市(旧芦原町):井江葭(579)
選定理由 地形形成史から見て典型的な地形
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  井江葭(いえよし)付近に分布する芦原累層は古土壌を挟んで下部の芦原砂層と上部の北潟砂層とに区分されている.芦原砂層は海成の段丘堆積層,北潟砂層は古砂丘堆積層とされている.両層とも砂質堆積物を主体とするが,特に北潟砂層は礫や泥質な堆積物を含まない分級の良い中粒砂から構成されており,大型の斜交層理も見られる.芦原砂層,北潟砂層の年代は産出する火山灰からそれぞれ約10 万年前,5 〜8 万年前と推定されている.井江葭ではこの北潟砂層を良く観察できるとともに,これを覆う芦原ローム層のよい露出地点でもある.芦原ローム層は主に風化した大山・倉吉テフラからなり,上部には層状の姶良(あいら)Tn テフラも散点的に分布する.
保護の現状
 と留意点
 井江葭付近では,芦原累層は砂取場を中心に広く露出している.しかし,大規模な開発により,地形的にも変化しつつある.今後の大規模開発には注意を要する.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)