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名 称 |
ウラナミジャノメ | ||
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学 名 |
Ypthima motschulskyi niphonica | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
チョウ目ジャノメチョウ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
大飯町:三ツ松(1159) | ||
選定理由 |
希少種、分布限界種 | ||
区 分 |
A(全国レベルで重要、または県レベルで特に重要なもの) | ||
解 説 |
茶褐色地に眼状紋を有する小型のジャノメチョウで,本州,四国,九州に分布する.福井県が西北限の生息地となる.県内での確かな記録と考えられるものとしては,”遠敷郡野木村,1933 年7 月3 日採集”(福井県博物学会,1938 )がある.また,井崎(1955 )は大飯町三ツ松から記録しているが,詳細な採集デ -タは付されていない.井崎氏は永年にわたり小浜市など若狭地方一帯での昆虫類の分布調査をされてきたが,そのリスト(井崎,1955 )中にはなぜか居住地に近い野木村からの記録はない.1955 年頃にはもう生息環境がなくなっていたのであろうか.1970 〜1975 年と1996 年に野木村周辺で本種を目的としての調査を行っているが,再確認されていない.本種は全国的にも生息地が著しく減少しており,福井県においても絶滅が危惧される種の一つである. | ||
保護の現状 と留意点 |
僅かな採集記録があるだけで,本種の保護を目的とした生息状況の調査などの対策はとられていない.早急な分布,生息状況の調査が望まれる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |