福井県みどりのデータバンク すぐれた自然データベース
昆 虫 類
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名   称 ダイミョウセセリ
学   名 Daimio tethys
分 類 1 昆虫類
分 類 2 チョウ目セセリチョウ科
位   置
(2kmメッシュ番号)
あわら市(旧金津町):鎌谷(465,466),笹岡(465,504),福井市:一乗谷(443),宮地(475),脇三ヶ町(477),足羽山(589,590),深谷(661,624),大野市:上小池(55),小池(56),下打波(119,120),仏原(141,120),南六呂師(159,160),木之本(235,236),中島(239,240),砂山(259),亀山(259),和泉村:下半原(32),箱ヶ瀬(32),荷暮(34),前坂(63),大谷(67),貝皿(102),下大納早稲谷(125,146,147),上大納三坂谷(145),上大納(146),早稲谷(147),今立町:山室(521),南越前町(旧今庄町):杜谷(605),敦賀市:池河内(767),若狭町(旧三方町):気山(959),南前川(962),北前川(962),相田(963),食見(1005),小浜市:池河内(1012),下根来(1036),名田庄村:虫谷(1067),一つ谷(1115)
選定理由 分布限界種
区   分 B(県レベルで重要なもの)
解   説  本種は,小型のセセリチョウで,北海道渡島半島,本州,四国,九州に分布し,沖縄県を除く全都道府県から記録がある.本県では,嶺南地方,嶺北地方の平野部から山間部まで広く分布し個体数も多い.幼虫の食草がヤマイモ科植物のヤマノイモ,オニドコロなどであるため,山間部の農村では特に個体数が多い.5月頃より,年間2 〜3 回の発生が見られる.本種は,後翅に白斑が現れる関西型と白斑がない関東型の2 つの亜種があり,嶺南地方では関西型が,嶺北地方では関東型が分布する.2 つの亜種の境界が,本県の中部(敦賀市近辺)に存在する.また,境界付近では,両亜種の中間型が採集されている.
保護の現状
 と留意点
 本種の県内での生息地は多く広範囲に及ぶため,今後は個体数の激減の可能性は低いと考える.また,分布境界付近の個体群に対する発展的な研究が期待される.





(C) 福井県自然保護課
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)