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名 称 |
クサギハマダラミバエ | ||
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学 名 |
Parahypenidium polyfasciatum Miyake | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハエ目ミバエ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:一乗城山(442),文殊山(556) | ||
選定理由 |
生態学的に貴重なもの | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
ミバエ類幼虫の生育の仕方は多様で,果実に食い入るもの,キク科植物の頭花内で育つもの,カラスウリの花の中で育つもの,ヨモギの茎に虫えいを作るものなど,変化に富んでいるが,食植性昆虫の間で広く見られる潜葉性も主要な生育方法の一つとなっている.潜葉性のミバエの中では体の大きなクサギハマダラミバエは,体長8mm 前後,翅長8 〜9 oあり,その名のとおり,クサギの葉潜りである.北海道から九州まで広く分布する普通種ではあるが,個体数は決して多くはない.福井県では,1994 年6 月に一乗城山で1 雌が記録されているが,それ以前にも文殊山で得られていて,写真はそのときの個体である.ややまれな種ではあるものの,食樹のクサギは各地に普通に分布していることから,このミバエも,県内に広く分布しているものと思われる. | ||
保護の現状 と留意点 |
里山の自然の多様性を保っていくことが,このミバエにとっての好適な生息環境の保全につながる. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |