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名 称 |
オオヒゲナガハナアブ | ||
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学 名 |
Chrysotoxum grande Matsumura | ||
分 類 1 |
昆虫類 | ||
分 類 2 |
ハエ目ハナアブ科 | ||
位 置 (2kmメッシュ番号) |
福井市:大安寺(660),敦賀市:中池見(805) | ||
選定理由 |
希少種 | ||
区 分 |
B(県レベルで重要なもの) | ||
解 説 |
大形のハナアブの一種で,体長16 〜18mm ,翅長15 〜16mm ある.体は,暗褐色の地に腹部には明瞭な橙黄色の縞模様があり,顔面も橙黄色で,太った蜂のような見かけの美しい虫である.透明な翅は前縁部及び翅脈が黄色で,雌では先端がすす色がかり,前縁部先端近くに不明瞭な暗色紋があるが,雄ではやや中央よりに,より不鮮明な褐色紋がある.北海道,本州,四国,九州およびサハリンに分布が知られ,5 〜10 月に現れる.広範囲に分布するものの,決して多くない.県内では,福井市大安寺と敦賀市中池見で得られているが,やはりまれな種である.大安寺では2 雄1 雌が採集されたが,場所は標高200m あまりの尾根筋にあるアカマツ林の林下で,雄個体は,低木の葉に止まっていて,少し飛び立ってはまた元のところに戻るという行動を繰り返していた. | ||
保護の現状 と留意点 |
幼虫,成虫を通じたこのハナアブの生態については,ほとんど何もわかっていないが,比較的自然度の高い林の林下で採集されている.多様性のある自然環境の保持につとめることが,この種の個体群維持のためには有効であろう. | ||
(C) 福井県自然保護課 出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行) |